“無礙”の読み方と例文
読み方割合
むげ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「人の無いところ、法はござりませぬ。秘呪の極は、人と法と、融合して無礙むげの境に入る時に、その神力を発しますが、その人心が——」
南国太平記 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
悪魔式鼻の表現はこの間に活躍して縦横無礙むげにその効果を挙げるので、鼻の表現研究の必要もここに到って又ますます甚だしくなるのであります。
鼻の表現 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
幽深見難みがたし、甚大無量の、また、円満無礙むげの、謂うところのおぎろなき物、この霊妙音は何から来る。おそろしい截断刃はただ廻っている。
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)