“享受”の読み方と例文
読み方割合
きょうじゅ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ひとつの、革新期をまたぐには、必然な区分だが、人間個々の心理には、“時”の自然力にたいする不平と反撥を、素直に享受きょうじゅしきれない。
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
けれどもこの刺激は前に述べた条件にもとづいて、ある具体、ことに人間を通じて情があらわるるときに始めて享受きょうじゅする事ができるのであります。
文芸の哲学的基礎 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
悲劇も喜劇も道化も、なべて一様に芝居と看做みなし、之を創る「精神」にのみ観点を置き、あわせて、之を享受きょうじゅせらるるところの、清浄にして白紙の如く
FARCE に就て (新字新仮名) / 坂口安吾(著)