“こがい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
戸外45.9%
子飼32.4%
蚕飼8.1%
枯骸5.4%
児飼2.7%
小掻2.7%
小貝2.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
われ/\は子供こども時分じぶんにはをしへられた。最初さいしよ地震ぢしんかんじたなら、もどしのないうち戸外こがい飛出とびだせなどといましめられたものである。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
それから供人の縫殿介なる若党の骨がらもよく、いわゆる雑人ぞうにんずれのした渡り奉公人とはちがって、子飼こがいからのしつけがみえる。
宮本武蔵:08 円明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ここには石浦というところに大きいやしきを構えて、田畑に米麦を植えさせ、山ではかりをさせ、海ではすなどりをさせ、蚕飼こがいをさせ、機織はたおりをさせ、金物、陶物すえもの、木の器、何から何まで
山椒大夫 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
事は五雑組ござつそしるして枯骸こがい確論かくろんあれども、釈氏しやくしなじるにたるせつなればこゝにぜいせず。(○高僧伝に義存が㕝ありしかと覚しが、さのみはとて詳究せず。)
しかその手に救われた赤児は、角川家のなさけって無事に生長した。もとより何者の子とも判らぬので、仮に重蔵じゅうぞうと名を付けて、児飼こがい雇人やといにんのようにして養って置いた。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
で、稲吉が、そこに寝ている小掻こがい巻に手をのばして、試みにパッとはねのけてみると、下には枕と座布団が二枚。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
小貝こがいをそこで捨てた。
春昼後刻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)