蚕飼こがい)” の例文
旧字:蠶飼
蚕飼こがいする時節は長閑のどかに感ぜらるる者なるに、この歌前半の長閑なるに似ず、後半は長閑に感ぜられず、これがために趣味少きにやと存候。
人々に答ふ (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
ここには石浦というところに大きいやしきを構えて、田畑に米麦を植えさせ、山ではかりをさせ、海ではすなどりをさせ、蚕飼こがいをさせ、機織はたおりをさせ、金物、陶物すえもの、木の器、何から何まで
山椒大夫 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
美しき人や蚕飼こがい玉襷たまだすき
五百句 (新字旧仮名) / 高浜虚子(著)