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こがい
ふりがな文庫
“
子飼
(
こがい
)” の例文
「どの
鳥
(
とり
)
だって
馴
(
な
)
れれば
同
(
おな
)
じさ。しかし
子飼
(
こがい
)
いでないと、なかなかこんなにならないそうだね。」と、
兄
(
にい
)
さんがいいました。
山へ帰ったやまがら
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
それから供人の縫殿介なる若党の骨がらもよく、いわゆる
雑人
(
ぞうにん
)
ずれのした渡り奉公人とはちがって、
子飼
(
こがい
)
からの
躾
(
しつけ
)
がみえる。
宮本武蔵:08 円明の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
すると
子飼
(
こがい
)
から
居
(
お
)
る
粂之助
(
くめのすけ
)
というもの、今では立派な手代となり、誠に優しい
性質
(
うまれつき
)
で、其の上
美男
(
びなん
)
でござります。
闇夜の梅
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
浜子の
家
(
うち
)
では、当主賢吾氏が、
子飼
(
こがい
)
から野沢屋の店に育ったので、生糸店とは別会社の、
他
(
ほか
)
の重役たちのように策を施さなかったので、父親譲りの財産は
朱絃舎浜子
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
最後に主従の縁を結んだのが、粕谷の犬好きの家だった。デカは粕谷の犬になって二年
経
(
へ
)
た。渡り者のくせで、
子飼
(
こがい
)
から育てたピンの如くはあり得なかった。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
▼ もっと見る
彼は、何だか、
眼前
(
めさき
)
が急に明るくなったように感じられた。腹心の、
子飼
(
こがい
)
の弟子ともいうべき子分達に、一人残らず背かれたことは、彼にとって
此上
(
このうえ
)
ない
淋
(
さび
)
しいことであった。
眼
(新字新仮名)
/
徳永直
(著)
さすが、
子飼
(
こがい
)
からそばにおいて来たやつは、
下手
(
へた
)
な宿の女房よりは、ひとの気もちを読みとるわい、といったような秀吉のうなずき方であった。
新書太閤記:10 第十分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
滝川
子飼
(
こがい
)
の者や一族の頭には、何といってもまだ神戸信孝の存在や、柴田勝家の勢力などが、よほど重大視されていた。
新書太閤記:09 第九分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
藤原有範が
子飼
(
こがい
)
の家来、
侍従介
(
じじゅうのすけ
)
は、
築地
(
ついじ
)
の外の流れが、草に
埋
(
うも
)
って、下水が吐けないので、めずらしく、熊手をもって、掃除をし、
落葉焼
(
おちばやき
)
をやっていた。
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「なあに、あれで気がいい
奴
(
やっこ
)
だから、なにもこわがることはない。
李
(
り
)
といって、
子飼
(
こがい
)
からのわが家の
下僕
(
しもべ
)
さ」
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「佐久間勢のしっぱらいと見ゆる。いずれ玄蕃の
子飼
(
こがい
)
であろうが、あの
健気
(
けなげ
)
な敵は誰だ?」
新書太閤記:09 第九分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
いわば
陪臣
(
ばいしん
)
にはなるが、官兵衛の父宗円が
子飼
(
こがい
)
から養って来た者である。数年前、官兵衛がその英才を愛されて、小寺
政職
(
まさもと
)
から
強
(
た
)
って御着の家老職に望まれて行った際、子を思う宗円が
黒田如水
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
秀吉の
子飼
(
こがい
)
の小姓、或いは、家中の子弟などの、武将の
雛鳥
(
ひなどり
)
たちにとっては、絶好なる実戦の練習場となったことは、次の時代を負って出た人材の多くが、まだこの頃には、みな年少十六
新書太閤記:07 第七分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
かつての加藤
於虎
(
おとら
)
、福島
於市
(
おいち
)
、
脇坂甚内
(
わきざかじんない
)
、片桐
助作
(
すけさく
)
、平野
権平
(
ごんぺい
)
、大谷
平馬
(
へいま
)
、石田佐吉などのいわゆる
子飼
(
こがい
)
の子どもたちも、いまは
悉
(
ことごと
)
く二十四、五から三十近い若者となり、殊に
賤
(
しず
)
ヶ
嶽
(
たけ
)
このかたは
新書太閤記:10 第十分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“子飼”の解説
子飼(こかい)は、熊本市の都心の北東部に位置する。
子飼商店街に代表されるように、昭和の風情や面影を色濃く残す地域である。
また、熊本大学が近くにあることから、学生街としても知られている。
江戸時代には白川の水害による被害を受け、特に、1796年の大水害後には一夜塘(堤防)が築かれた。一夜塘は大正時代に建設された子飼橋と新たな堤防の建設に伴い役割を終えて姿を消したが、子飼本町の一夜塘公園付近などに名残が見られる。
(出典:Wikipedia)
子
常用漢字
小1
部首:⼦
3画
飼
常用漢字
小5
部首:⾷
13画
“子”で始まる語句
子
子供
子刻
子息
子細
子規
子孫
子守
子守唄
子爵