“平馬”の読み方と例文
読み方割合
へいま100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いわゆる「平馬へいま返り」ではないにしても、年八十を越えたこの老優が実盛物語の瀬尾で落入りにトンボを切る(でんぐる返しを打つ)のは、悲壮です。
役者の顔 (新字新仮名) / 木村荘八(著)
の春部というものは、お小姓頭を勤め十五石三人扶持を領し、秋月のおいで、梅三郎うめさぶろうという者でございます。お目附の甥だけに羽振が宜しく、おとっさまは平馬へいまという。
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
見物なしあとより追付んとて平馬へいま願山ぐわんざんたもとを分ちやが泉州せんしうさかひを心指して行けるに日の中は世間をはゞかるにより夜に入りて伏見ふしみより夜船よふね打乘うちのり翌朝よくてう大坂八軒屋けんやへ着茲にて緩々ゆる/\と休み日のくるるを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)