“後閑”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ごかん71.4%
こが28.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
後閑ごかんの間道から風戸峠へと、やがて、悍馬かんばは死にもの狂いでのぼってゆく。——一面の鏡のように、やがて遙かに榛名はるなうみが見えてくると
篝火の女 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
殊に上州の赤城と、榛名の山裾が東西に伸びて狭まって上流十里、高橋お伝を生んだ後閑ごかんまでの間の奔淵ほんえんには、ほんとうの尺鮎が棲んで、長さ六間の竿を強引に引きまわす。
香魚の讃 (新字新仮名) / 佐藤垢石(著)
平次がさう言ひ乍ら、懷から取出したのは、眞鍮しんちうの迷子札が一枚、後閑こが武兵衞の手の屆きさうもないところへ置いて、上眼使ひに、そつと見上げるのでした。
が、その後伊之助はもう少し金が欲しくなり、残しておいた迷子札を持って、強請ゆすりがましく御当家へ来たのを、後のわざわいを絶つため、後閑こが様が手に掛けた、それとも、石沢様かな