“ごかん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
後漢30.8%
沍寒26.9%
冱寒19.2%
後閑19.2%
呉漢3.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
シナの後漢ごかんの官吏、馬融ばゆうは『忠経』を著わし、孔子の『孝経』にまねて、忠を論じている。それを、日本文に訳すると、つぎのとおりである。
蒙古人など沍寒ごかん烈風断えざる冬中騎して三千マイルを行きていささかさわらぬに、一夜地上にさば華奢きゃしゃに育った檀那だんな衆ごとく極めて風引きやすく
にもかかわらず、だからどうにかしなければならぬと云う悶えも胸を去らなかった。はじめて知る長い冱寒ごかんの雪に埋れてそれを考え、それを相談した。
石狩川 (新字新仮名) / 本庄陸男(著)
殊に上州の赤城と、榛名の山裾が東西に伸びて狭まって上流十里、高橋お伝を生んだ後閑ごかんまでの間の奔淵ほんえんには、ほんとうの尺鮎が棲んで、長さ六間の竿を強引に引きまわす。
香魚の讃 (新字新仮名) / 佐藤垢石(著)
蜀江しよくこうにしき呉漢ごかんあや足利絹あしかゞぎぬもものともしないで、「よそぢや、この時節じせつ一本いつぽんかんでもないからね、ビールさ。ひさしぶりでいゝ心持こゝろもちだ。」と熱燗あつかん手酌てじやくかたむけて
十六夜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)