“冱寒”の読み方と例文
読み方割合
ごかん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ニューゼーランドハワイアゾールス等諸島や南北冱寒ごかんの地は蛇を産せぬ。ギリシア海に小島多く相近きに産するところの物有無異同あり。
にもかかわらず、だからどうにかしなければならぬと云う悶えも胸を去らなかった。はじめて知る長い冱寒ごかんの雪に埋れてそれを考え、それを相談した。
石狩川 (新字新仮名) / 本庄陸男(著)
ぎたての刀を横に置いたように、加茂川の水は青かった。ふり仰ぐと冱寒ごかんの月は冷々ひえびえと冴えているのだった、かかる折には望ましい雲もいつか四方にくずれて。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)