“少年心”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こどもごころ80.0%
こどもごゝろ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
僕は少年心こどもごころに少し薄気味悪く思ったが、松の下に近づいて見ると角のないやつのさまで大きくない鹿で、もも銃丸たまを受けていた。
鹿狩り (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
水車みづぐるま川向かはむかふにあつてそのふるめかしいところ木立こだちしげみになかおほはれて案排あんばい蔦葛つたかづらまとふて具合ぐあひ少年心こどもごころにも面白おもしろ畫題ぐわだい心得こゝろえたのである。
画の悲み (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
家々の燈火ともしびは水に映つてきら/\と搖曳ゆらいで居る。櫓の音をゆるやかにきしらせながら大船の傳馬てんまこいで行く男は澄んだ聲で船歌を流す。僕は此時、少年心こどもごゝろにも言ひ知れぬ悲哀かなしみを感じた。
少年の悲哀 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)