“こどもごころ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
小児心35.0%
少年心20.0%
子供心20.0%
児心10.0%
小供心5.0%
幼稚心5.0%
幼稚意5.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私は小児心こどもごころに、父が戦争に行っていることが、非常に誇りであり、遊び友達の中で、肩身が広かった。
戦争雑記 (新字新仮名) / 徳永直(著)
水車みづぐるま川向かはむかふにあつてそのふるめかしいところ木立こだちしげみになかおほはれて案排あんばい蔦葛つたかづらまとふて具合ぐあひ少年心こどもごころにも面白おもしろ畫題ぐわだい心得こゝろえたのである。
画の悲み (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
しかし、たとえ、今日きょう、このみちとおらなくとも、どこかの往来おうらいうえを、今日きょうもまたあのびっこのうまとおるであろうと、二郎じろう子供心こどもごころながらにも想像そうぞうされたのです。
びっこのお馬 (新字新仮名) / 小川未明(著)
山にる、辰口たつのくちという小さな温泉にきて帰るさ、くだんの茶屋に憩いて、児心こどもごころに、ふと見たる、帳場にはあらず、奥の別なる小さき部屋に、黒髪の乱れたる、若き、色の白き、せたる女
一景話題 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
その本は大分丹念たんねんに使用したものと見えて裏表うらおもてとも表紙が千切ちぎれていた。それを借りたときにも返した時にも、先生は哲学の方の素養もあるのかと考えて、小供心こどもごころうらやましかった。
通て行と云は世にめづらしい人も有と口には言ねど幼稚心こどもごころの腹の中にて思ひつゞけすゝまぬ足を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
ムヽ夫は實によい手都合てつがふソレ呼込よびこめの聲のした忽地たちまち和吉は呼び入れらるゝに巍々ぎゝ堂々だう/\たる政府の白洲しらす一同居並ゐなら吟味ぎんみていに和吉は見るより幼稚意こどもごころに大きに恐れハツと計りに平伏せしがかたへ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)