児心こどもごころ)” の例文
そればかりではなかった、私の児心こどもごころにも、アレ先生が嫌な顔をしたな、トこう思って取ったのは、まだモ少し種々いろんなことをいいあってから、それから後の事で。
化鳥 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
山にる、辰口たつのくちという小さな温泉にきて帰るさ、くだんの茶屋に憩いて、児心こどもごころに、ふと見たる、帳場にはあらず、奥の別なる小さき部屋に、黒髪の乱れたる、若き、色の白き、せたる女
一景話題 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)