少年心こどもごころ)” の例文
僕は少年心こどもごころに少し薄気味悪く思ったが、松の下に近づいて見ると角のないやつのさまで大きくない鹿で、もも銃丸たまを受けていた。
鹿狩り (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
水車みづぐるま川向かはむかふにあつてそのふるめかしいところ木立こだちしげみになかおほはれて案排あんばい蔦葛つたかづらまとふて具合ぐあひ少年心こどもごころにも面白おもしろ畫題ぐわだい心得こゝろえたのである。
画の悲み (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
水車は川向かわむこうにあってその古めかしい処、木立こだちしげみに半ばおおわれている案排あんばい蔦葛つたかずらまとうている具合、少年心こどもごころにも面白い画題と心得ていたのである。
画の悲み (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
僕は少年心こどもごころにもこの美しい景色をながめて、恍惚うっとりとしていたが、いつしか眼瞼まぶたが重くなって来た。
鹿狩り (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
ながめて居ると少年心こどもごころにもかなしいようなたのしいような、所謂いわゆ春愁しゅんしゅうでしょう、そんな心持こころもちになりました。
運命論者 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
少年心こどもごころに色々と考えて、そして其大事は僕の身の上に関することだと信ずるようになりました。
運命論者 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)