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子供心
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こどもごころ
それで
他國の
立派な
堂々たる
小學校に
居て
急に
其樣見すぼらしい
學校に
來た
僕は
子供心にも
決して
愉快な
心地は
爲なかつたのです。
しかし、たとえ、
今日、この
道を
通らなくとも、どこかの
往来の
上を、
今日もまたあのびっこの
馬は
通るであろうと、
二郎は
子供心ながらにも
想像されたのです。
僕は
子供心に、
維新のころ世に名高き
遊女の
談を敬服して聞いたことがある。
僕は
子供心にも
此樣子を
見て
不審に
思つたといふは、
其男の
衣服から
風采から
擧動までが、
一見百姓です、
純然たる
水呑百姓といふ
體裁です
彼は
子供心にも、もうお
母さんは
死んでしまわれたので、けっしてふたたび
帰ってこられないと
思いながら、やはりまったく
死んでしまわれたとは、どうしても、
思うことができなかったのです。