子供心こどもごころ)” の例文
それで他國たこく立派りつぱ堂々だう/\たる小學校せうがくかうきふ其樣そんなすぼらしい學校がくかうぼく子供心こどもごころにもけつして愉快ゆくわい心地こゝちなかつたのです。
日の出 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
しかし、たとえ、今日きょう、このみちとおらなくとも、どこかの往来おうらいうえを、今日きょうもまたあのびっこのうまとおるであろうと、二郎じろう子供心こどもごころながらにも想像そうぞうされたのです。
びっこのお馬 (新字新仮名) / 小川未明(著)
僕は子供心こどもごころに、維新いしんのころ世に名高き遊女ゆうじょはなしを敬服して聞いたことがある。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
ぼく子供心こどもごころにも此樣子このやうす不審ふしんおもつたといふは、其男そのをとこ衣服みなりから風采ふうさいから擧動きよどうまでが、一見いつけん百姓ひやくしやうです、純然じゆんぜんたる水呑百姓みづのみひやくしやうといふ體裁ていさいです
日の出 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
かれ子供心こどもごころにも、もうおかあさんはんでしまわれたので、けっしてふたたびかえってこられないとおもいながら、やはりまったくんでしまわれたとは、どうしても、おもうことができなかったのです。
幸福のはさみ (新字新仮名) / 小川未明(著)