“漕寄”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こぎよ75.0%
こぎよせ25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
矢よりもはや漕寄こぎよせた、同じわらべを押して、より幼き他のちごと、親船に寝た以前さきの船頭、三体ともに船にり。
悪獣篇 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
遥かにその姿の浮いた折から、荒物屋のばばなんど、五七人乗った小舟を漕寄こぎよせたが、流れて来る材木がくるりと廻ってふなばたを突いたので、船は波に乗ってさっ退いた。
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
おろして漕寄こぎよせ見れば當時本店ほんてんにて日の出の番頭ばんとう吉兵衞なれば杢右衞門もくゑもん慇懃いんぎんに是は/\番頭樣にはなに御用ごようにて御いでなされしやと尋ければ吉兵衞こたへ御前方おまへがたも兼て知らるゝ如く此吉兵衞は是迄精心せいしん
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)