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的
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あた
ふりがな文庫
“
的
(
あた
)” の例文
床の間の鹿の角の
刀架
(
かたなかけ
)
に一本の刀が飾ってあった。由平はそれを取って阿芳に斬りつけた。刀は外れて
襖
(
ふすま
)
へ
的
(
あた
)
った。其の音を聞きつけて婢が飛んで来た。
阿芳の怨霊
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
只富貴をもて論ぜば、
信玄
(
しんげん
)
がごとく
智謀
(
はかりごと
)
は
百
(
もも
)
が百
的
(
あた
)
らずといふ事なくて、
一三九
一生の威を三国に
震
(
ふる
)
ふのみ。しかも名将の聞えは世
挙
(
こぞ
)
りて
賞
(
しやう
)
ずる所なり。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
そして、彼に
的
(
あた
)
らず、後ろのものが胸を撃ち貫かれて即死した。
微笑
(新字新仮名)
/
横光利一
(著)
引っこめてもらいたい。打とうと思ったところで、鉄砲などの
的
(
あた
)
るような者でもない、それに一所懸命に狙っておっては、わたしの云う事が判らないであろう
女仙
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
さらばその人は
作業
(
なりはひ
)
に
七九
うときゆゑかと見れば、
夙
(
つと
)
に起きおそくふして
八〇
性力
(
ちから
)
を
凝
(
こら
)
し、西にひがしに走りまどふ
八一
蹺蹊
(
ありさま
)
さらに
閑
(
いとま
)
なく、その人
愚
(
おろか
)
にもあらで才をもちふるに
八二
的
(
あた
)
るはまれなり。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
▼ もっと見る
弾はその怪獣の手にした黒い器に
的
(
あた
)
るらしかった。備後は四発目を打ちかけた。
猫の踊
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
“的”の意味
《名詞》
(まと)攻撃や打撃を加えるべき対象。標的。
(出典:Wiktionary)
“的”の解説
的(てき)とは、接尾辞の一つ。
漢字「的」の本義は「あきらか」で、この意味での熟語には「的確」などがある。後に音を仮借し、「まと」の意味と、助詞を表すようになった。
(出典:Wikipedia)
的
常用漢字
小4
部首:⽩
8画
“的”を含む語句
目的
浪漫的
的確
的中
羅曼的
古典的
精神的
人間的
虚無的
衒学的
煽情的
幻想的
確的
能動的
対蹠的
標的
致命的
感傷的
目的地
射的
...