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『猫の踊』
ふりがな文庫
『
猫の踊
(
ねこのおどり
)
』
老女は淋しい廊下を通って便所へ往った。もう夜半(よなか)を過ぎていた。真暗い部屋の前を通って廊下を右へ曲ると、有明の行灯の灯のうっすらと射した室(へや)へ来た。老女はその前へ往くとどうしたのか足を止めた。それはその室の中で何人(たれ)かが立 …
著者
田中貢太郎
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約7分(500文字/分)
朗読目安時間
約12分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
的
(
あた
)
己
(
じぶん
)
何人
(
たれ
)
頬冠
(
ほおかむり
)
中
(
あた
)
夜更
(
よふけ
)
巌
(
いわ
)
舐
(
ねぶ
)
平生
(
いつも
)
揮
(
ふ
)
数多
(
たくさん
)
灯明
(
あかり
)
幾個
(
いくつ
)
一個
(
ひとつ
)
隻方
(
かたほう
)
銃
(
つつ
)
辺
(
あたり
)
讐
(
かたき
)
周章
(
あわ
)
九個
(
ここのつ
)
室
(
へや
)
婢
(
じょちゅう
)
夜半
(
よなか
)
壮
(
わか
)
呼吸
(
いき
)