四辺あた)” の例文
旧字:四邊
櫓は、一杯の明るい日射しを受けて、ぽかぽかと暖かく、四辺あたりには、他に人影が見えなかった。
夢鬼 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)
けれども、誰か座員が、四辺あたりを、よく注意して見たならば、この稽古場の隅の、薄暗いところから、隠れるようにして、この様子を見詰めている葉子に、気がついたろう。
夢鬼 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)