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當
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あた
ふりがな文庫
“
當
(
あた
)” の例文
新字:
当
自分
(
じぶん
)
に
店
(
みせ
)
を
張
(
は
)
つて
註文
(
ちうもん
)
を
取
(
と
)
るほどの
資力
(
しりよく
)
はないまでも、
同業
(
どうげふ
)
の
許
(
もと
)
に
雇
(
やと
)
はれて、
給金
(
きふきん
)
を
取
(
と
)
らうなら、
恁
(
か
)
うした
力業
(
ちからわざ
)
をするには
當
(
あた
)
らぬ。
月夜車
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
これ
等
(
ら
)
は
重
(
おも
)
に
東西線
(
とうざいせん
)
と
南北線
(
なんぼくせん
)
とに
竝列
(
へいれつ
)
してゐるが、
中央
(
ちゆうおう
)
の
交叉點
(
こうさてん
)
に
當
(
あた
)
る
場所
(
ばしよ
)
に
現在
(
げんざい
)
の
活火口
(
かつかこう
)
たる
中岳
(
なかだけ
)
(
高
(
たか
)
さ
千六百四十米
(
せんろつぴやくしじゆうめーとる
)
)がある。
火山の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
此時
(
このとき
)
家
(
いへ
)
の
戸
(
と
)
が
開
(
あ
)
いて、
大
(
おほ
)
きな
皿
(
さら
)
が
歩兵
(
ほへい
)
の
頭
(
あたま
)
の
上
(
うへ
)
を
眞直
(
まつすぐ
)
に、それから
鼻
(
はな
)
の
尖
(
さき
)
を
掠
(
かす
)
つて、
背後
(
うしろ
)
にあつた一
本
(
ぽん
)
の
木
(
き
)
に
當
(
あた
)
つて
粉々
(
こな/″\
)
に
破
(
こわ
)
れました。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
更
(
さら
)
に
氣
(
き
)
を
取直
(
とりなを
)
して、
暗黒々
(
あんこく/\
)
の
岩窟内
(
がんくつない
)
を
照
(
てら
)
し
見
(
み
)
ると、
奧壁
(
おくかべ
)
近
(
ちか
)
くに
當
(
あた
)
つて
有
(
あ
)
る、
有
(
あ
)
る、
人
(
ひと
)
の
骨
(
ほね
)
らしい
物
(
もの
)
が
泥土
(
でいど
)
に
埋
(
う
)
まりながら
横
(
よこた
)
はつて
見
(
み
)
える。
探検実記 地中の秘密:29 お穴様の探検
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
之
(
これ
)
が
俗
(
ぞく
)
に
謂
(
い
)
ふ
虫
(
むし
)
の
知
(
し
)
らせとでもいふものであらうかと、
後
(
のち
)
に
思
(
おも
)
ひ
當
(
あた
)
つたが、
此時
(
このとき
)
はたゞ
離別
(
りべつ
)
の
情
(
じやう
)
さこそと
思
(
おも
)
ひ
遣
(
や
)
るばかりで、
私
(
わたくし
)
は
打點頭
(
うちうなづ
)
き
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
▼ もっと見る
殺せし事菊が
仕業
(
しわざ
)
に非ず自害に相違なし去ながら何故に斯る
成行
(
なりゆき
)
に成しやらん汝等思ひ
當
(
あた
)
ることはなきかと
尋問
(
たづね
)
らるゝに家主其外は言葉を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
A どうも
永々
(
なが/\
)
と
御馳走樣
(
ごちそうさま
)
。
葉書
(
はがき
)
で
始
(
はじ
)
まつた
御縁
(
ごえん
)
だから
毎日
(
まいにち
)
二
枚
(
まい
)
づつの
往復
(
わうふく
)
ぐらゐ
當
(
あた
)
り
前
(
まへ
)
だね。
然
(
しか
)
し
何
(
なに
)
しろ
葉書
(
はがき
)
といふ
奴
(
やつ
)
は
面白
(
おもしろ
)
いものだね。
ハガキ運動
(旧字旧仮名)
/
堺利彦
(著)
勘次
(
かんじ
)
は
時々
(
とき/″\
)
持
(
も
)
ち
込
(
こ
)
んだ
麁朶
(
そだ
)
や
木
(
こ
)
の
葉
(
は
)
が
理由
(
わけ
)
もなく
減
(
へ
)
つて
居
(
ゐ
)
ることを
知
(
し
)
つて
不快
(
ふくわい
)
な
感
(
かん
)
を
懷
(
いど
)
いてはこつそりと
呟
(
つぶや
)
きつゝおつぎに
當
(
あた
)
るのであつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
此の説き樣は、只
當
(
あた
)
り前の看板のみにて、今日の用に益なく、
怠惰
(
たいだ
)
に落ち易し。
早速
(
さつそく
)
手を下すには、
慾
(
よく
)
を離るゝ處第一なり。
遺教
(旧字旧仮名)
/
西郷隆盛
(著)
御米
(
およね
)
は
火
(
ひ
)
の
氣
(
け
)
のない
眞中
(
まんなか
)
に、
少時
(
しばらく
)
佇
(
たゝ
)
ずんでゐたが、やがて
右手
(
みぎて
)
に
當
(
あた
)
る
下女部屋
(
げぢよべや
)
の
戸
(
と
)
を、
音
(
おと
)
のしない
樣
(
やう
)
にそつと
引
(
ひ
)
いて、
中
(
なか
)
へ
洋燈
(
らんぷ
)
の
灯
(
ひ
)
を
翳
(
かざ
)
した。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
これを
國民
(
こくみん
)
の
頭割
(
あたまわ
)
りにして
見
(
み
)
ますと、
一人
(
いちにん
)
につき
平均
(
へいきん
)
五反五畝五歩
(
ごたんごせごぶ
)
に
當
(
あた
)
ります。
即
(
すなはち
)
、
皆樣
(
みなさま
)
が
五反五畝五歩
(
ごたんごせごぶ
)
の
森林
(
しんりん
)
の
中
(
なか
)
に
一人
(
ひとり
)
づゝ
住
(
す
)
める
勘定
(
かんじよう
)
です。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
さあ
何
(
なん
)
とで
御座
(
ござ
)
んす、と
袂
(
たもと
)
を
捉
(
と
)
らへて
捲
(
まく
)
しかくる
勢
(
いきほ
)
ひ、さこそは
當
(
あた
)
り
難
(
がた
)
うもあるべきを、
物
(
もの
)
いはず
格子
(
かうし
)
のかげに
小隱
(
こかく
)
れて
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
神々
(
かう/″\
)
しき
朝日
(
あさひ
)
に
向
(
むか
)
つて
祈念
(
きねん
)
を
凝
(
こら
)
したこともあつたのです。ふと
思
(
おも
)
ひ
當
(
あた
)
つた
時
(
とき
)
には
彼
(
かれ
)
は
思
(
おも
)
はず
躍
(
をど
)
り
上
(
あが
)
つて
喜
(
よろこ
)
んださうです。
日の出
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
閭
(
りよ
)
が
其
(
その
)
視線
(
しせん
)
を
辿
(
たど
)
つて、
入口
(
いりくち
)
から一
番
(
ばん
)
遠
(
とほ
)
い
竈
(
かまど
)
の
前
(
まへ
)
を
見
(
み
)
ると、そこに
二人
(
ふたり
)
の
僧
(
そう
)
の
蹲
(
うづくま
)
つて
火
(
ひ
)
に
當
(
あた
)
つてゐるのが
見
(
み
)
えた。
寒山拾得
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
誰
(
だれ
)
でも
實際
(
じつさい
)
に
當
(
あた
)
つて
一々
(
いち/\
)
營養
(
えいやう
)
の
如何
(
いかん
)
を
吟味
(
ぎんみ
)
して
食
(
く
)
ふ
者
(
もの
)
はない、
第
(
だい
)
一に
先
(
ま
)
づ
味
(
あぢ
)
の
美
(
び
)
を
目的
(
もくてき
)
として
食
(
く
)
ふのである。
建築の本義
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
月
(
つき
)
の
照
(
て
)
つてゐる
所
(
ところ
)
に
咲
(
さ
)
いてゐる、
町
(
まち
)
のとほりに
植
(
う
)
ゑてある
木
(
き
)
に、
當
(
あた
)
るところの
風
(
かぜ
)
の
音
(
おと
)
の
高
(
たか
)
さに、なるほどひどい
風
(
かぜ
)
だと
思
(
おも
)
つて
空
(
そら
)
を
見
(
み
)
ると、
吹
(
ふ
)
き
上
(
あ
)
げられた
塵
(
ちり
)
も
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
私共
(
わたしども
)
はこの
種
(
しゆ
)
の
土器
(
どき
)
を
彌生式土器
(
やよひしきどき
)
と
呼
(
よ
)
んでをりますが、それは
最初
(
さいしよ
)
東京
(
とうきよう
)
本郷
(
ほんごう
)
の
帝國大學
(
ていこくだいがく
)
の
裏
(
うら
)
の
所
(
ところ
)
に
當
(
あた
)
る
彌生町
(
やよひちよう
)
にあつた
貝塚
(
かひづか
)
から
出
(
で
)
た
土器
(
どき
)
から
名
(
な
)
を
取
(
と
)
つたのです。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
御嶽參
(
おんたけまゐ
)
りが
西
(
にし
)
の
方
(
はう
)
から
斯
(
こ
)
の
木曾
(
きそ
)
の
入口
(
いりくち
)
に
着
(
つ
)
くには、
六曲峠
(
ろくきよくたうげ
)
といふ
峠
(
たうげ
)
を
越
(
こ
)
して
來
(
こ
)
なければなりません。そこが
信濃
(
しなの
)
と
美濃
(
みの
)
の
國境
(
くにざかひ
)
で、
父
(
とう
)
さんの
村
(
むら
)
のはづれに
當
(
あた
)
つて
居
(
ゐ
)
ます。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
『
何
(
なに
)
も
貴方
(
あなた
)
は
探偵
(
たんてい
)
したり、
質問
(
しつもん
)
をしたり、
此
(
こゝ
)
へ
來
(
き
)
て
爲
(
す
)
るには
當
(
あた
)
らんです。
何處
(
どこ
)
へでも
他
(
ほか
)
へ
行
(
い
)
つて
爲
(
し
)
た
方
(
はう
)
が
可
(
よ
)
いです。
私
(
わたくし
)
はもう
昨日
(
きのふ
)
貴方
(
あなた
)
が
何
(
なん
)
の
爲
(
ため
)
に
來
(
き
)
たのかゞ
解
(
わか
)
りましたぞ。』
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
才
(
さい
)
の無いのに加へて、運が後足で砂と來てゐる………何うして其の計畫の
當
(
あた
)
らう
筈
(
はず
)
が無い。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
今
目
(
ま
)
の
當
(
あた
)
り見る景色が其れに似て居ると云ふのでは決してない。明い日光、青い海、赤い岩……と自分が勝手に考へ出した名詞其のものが、南歐の風景を想像せしめたからである。
新帰朝者日記 拾遺
(旧字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
わたしは
男
(
をとこ
)
を
片附
(
かたづ
)
けてしまふと、
今度
(
こんど
)
は
又
(
また
)
女
(
をんな
)
の
所
(
ところ
)
へ、
男
(
をとこ
)
が
急病
(
きふびやう
)
を
起
(
おこ
)
したらしいから、
見
(
み
)
に
來
(
き
)
てくれと
云
(
い
)
ひに
行
(
ゆ
)
きました。これも
圖星
(
づぼし
)
に
當
(
あた
)
つたのは、
申
(
まを
)
し
上
(
あ
)
げるまでもありますまい。
藪の中
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
故
(
ゆゑ
)
に
主
(
しゆ
)
に
愛
(
あい
)
せらるれば
則
(
すなは
)
ち
知
(
ち
)
當
(
あた
)
りて
親
(
しん
)
を
加
(
くは
)
へ、
主
(
しゆ
)
に
憎
(
にく
)
まるれば
則
(
すなは
)
ち
(一一〇)
罪
(
つみ
)
當
(
あた
)
りて
疏
(
そ
)
を
加
(
くは
)
ふ。
故
(
ゆゑ
)
に
諫説
(
かんぜい
)
の
士
(
し
)
は、
(一一一)
愛憎
(
あいぞう
)
の
主
(
しゆ
)
を
察
(
さつ
)
して
而
(
しか
)
る
後
(
のち
)
之
(
これ
)
に
説
(
と
)
かざる
可
(
べ
)
からざるなり。
国訳史記列伝:03 老荘申韓列伝第三
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
「
痛
(
いた
)
い、
誰
(
だれ
)
だつ‥‥」と、
私
(
わたし
)
は
體
(
からだ
)
を
踏
(
ふ
)
み
應
(
こた
)
へながらその
兵士
(
へいし
)
を
突
(
つ
)
き
飛
(
と
)
ばした。と、
彼
(
かれ
)
は
闇
(
やみ
)
の
中
(
なか
)
をひよろけてまた
背後
(
はいご
)
の
兵士
(
へいし
)
に
突
(
つ
)
き
當
(
あた
)
つた、「
氣
(
き
)
を
附
(
つ
)
けろい‥‥」と、その
兵士
(
へいし
)
が
呶鳴
(
どな
)
つた。
一兵卒と銃
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
醫道
(
いだう
)
の
表
(
おもて
)
から
申
(
まを
)
しますれば、
死
(
し
)
んだものを
生
(
い
)
きてゐるとして、
白々
(
しら/″\
)
しい
見立
(
みた
)
て
書
(
が
)
きで、
上
(
かみ
)
を
僞
(
いつは
)
るのは、
重
(
おも
)
い
罪
(
つみ
)
に
當
(
あた
)
りませうが、これもまア、五
萬
(
まん
)
三
千石
(
ぜんごく
)
の一
家中
(
かちう
)
を
助
(
たす
)
けると
思
(
おも
)
うていたしました。
死刑
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
今朝
(
けさ
)
、
東
(
ひがし
)
の
金
(
きん
)
の
窓
(
まど
)
から
朝日影
(
あさひかげ
)
のまだ
覗
(
のぞ
)
きませぬ
頃
(
ころ
)
、
胸
(
むね
)
の
悶
(
もだへ
)
を
慰
(
なぐさ
)
めませうと、
郊外
(
かうぐわい
)
に
出
(
で
)
ましたところ、
市
(
まち
)
からは
西
(
にし
)
に
當
(
あた
)
る、とある
楓
(
かへで
)
の
杜蔭
(
もりかげ
)
に、
見
(
み
)
れば、
其樣
(
そん
)
な
早朝
(
あさまだき
)
に、
御子息
(
ごしそく
)
が
歩
(
ある
)
いてござる、
近
(
ちか
)
づけば
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
美篶原
(
みすずはら
)
風の
戲
(
そば
)
えのよく見えて春早き朝の日の
當
(
あた
)
りなり
白南風
(旧字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
れば、
魔王嶽
(
まわうがだけ
)
の
絶頂
(
ぜつてう
)
に
當
(
あた
)
りて、
電
(
でん
)
鬼桃太郎
(旧字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
勝手
(
かつて
)
は
寢
(
ね
)
しなに
聞
(
き
)
いて
置
(
お
)
いた、
縁側
(
えんがは
)
について
出
(
で
)
ようとすると、
途絶
(
とだ
)
えて
居
(
ゐ
)
たのが、ばたりと
當
(
あた
)
ツて、二三
度
(
ど
)
續
(
つゞ
)
けさまにばさ、ばさ、ばさ。
雪の翼
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
何
(
なに
)
を
見
(
み
)
たもありません、
本船
(
ほんせん
)
左舷
(
さげん
)
後方
(
こうほう
)
の
海上
(
かいじやう
)
に
當
(
あた
)
つて
星火榴彈
(
せいくわりうだん
)
に
一次
(
いちじ
)
一發
(
いつぱつ
)
の
火箭
(
くわせん
)
、それが
難破船
(
なんぱせん
)
の
信號
(
しんがう
)
である
位
(
くらゐ
)
を
知
(
し
)
りませんか。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
非常時
(
ひじようじ
)
の
消防施設
(
しようぼうしせつ
)
については
別
(
べつ
)
に
其局
(
そのきよく
)
に
當
(
あた
)
る
人
(
ひと
)
があるであらう。
唯
(
たゞ
)
われ/\は
現状
(
げんじよう
)
に
於
(
おい
)
て
最善
(
さいぜん
)
を
盡
(
つく
)
す
工夫
(
くふう
)
をしなければならぬ。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
赤鉢卷隊
(
あかはちまきたい
)
は
全力
(
ぜんりよく
)
を
山頂
(
さんてう
)
に
向
(
むか
)
つて
注
(
そゝ
)
ぎ、
山全體
(
やまぜんたい
)
を
取
(
とり
)
くづすといふ
勢
(
いきほ
)
ひで
遣
(
や
)
つて
居
(
ゐ
)
る
間
(
うち
)
に、
鍬
(
くは
)
の
先
(
さき
)
にガチリと
音
(
おと
)
して
何
(
なに
)
か
當
(
あた
)
つた。
探検実記 地中の秘密:29 お穴様の探検
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
合て見れば我等が
謀計
(
はかりごと
)
の
當
(
あた
)
りしなり今にては見らるゝ通り
相應
(
さうおう
)
に
身上
(
しんじやう
)
も仕上たれば貴樣が今度遣ひし二人の
路用金位
(
ろようきんぐらゐ
)
は損をば
懸
(
かけ
)
ぬ
能
(
よき
)
江戸
土産
(
みやげ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
それでは
又
(
また
)
炬燵
(
こたつ
)
でも
拵
(
こしら
)
えたら
何
(
ど
)
うだ、
自分
(
じぶん
)
も
當
(
あた
)
るからと
云
(
い
)
つて、とう/\
櫓
(
やぐら
)
と
掛蒲團
(
かけぶとん
)
を
清
(
きよ
)
に
云
(
い
)
ひ
付
(
つ
)
けて、
座敷
(
ざしき
)
へ
運
(
はこ
)
ばした。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
決
(
けつ
)
して
快
(
こゝろ
)
よく
解決
(
かいけつ
)
される
筈
(
はず
)
でないことを
知
(
し
)
つて
居
(
ゐ
)
る
人々
(
ひとびと
)
は
幾
(
いく
)
ら
愚
(
おろか
)
でも
自
(
みづか
)
ら
好
(
この
)
んで
其
(
そ
)
の
難局
(
なんきよく
)
に
當
(
あた
)
らうとはしないのであつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
今宵限
(
こよひかぎ
)
り
關
(
せき
)
はなくなつて
魂
(
たましゐ
)
一つが
彼
(
あ
)
の
子
(
こ
)
の
身
(
み
)
を
守
(
まも
)
るのと
思
(
おも
)
ひますれば
良人
(
おつと
)
のつらく
當
(
あた
)
る
位
(
くらゐ
)
百
年
(
ねん
)
も
辛棒
(
しんぼう
)
出來
(
でき
)
さうな
事
(
こと
)
、よく
御言葉
(
おことば
)
も
合點
(
がてん
)
が
行
(
ゆ
)
きました
十三夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
愛
(
あい
)
ちやんは、
礑
(
はた
)
と
思
(
おも
)
ひ
當
(
あた
)
ることあるものゝ
如
(
ごと
)
く、『それで
此處
(
こゝ
)
に
此麽
(
こんな
)
に
澤山
(
たくさん
)
茶器
(
ちやき
)
があるのねえ?』と
訊
(
たづ
)
ねました。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
日本
(
につぽん
)
で
最初
(
さいしよ
)
造
(
つく
)
られた
銅器
(
どうき
)
は
前
(
まへ
)
よりは
幅
(
はゞ
)
の
廣
(
ひろ
)
い
銅
(
どう
)
の
劍
(
つるぎ
)
や
鉾
(
ほこ
)
の
類
(
るい
)
でありまして、その
一
(
ひと
)
つはくりす
型
(
がた
)
といふ
劍
(
つるぎ
)
で、この
劍
(
つるぎ
)
はつばに
當
(
あた
)
るところが
斜
(
なゝめ
)
にまがつてゐます。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
伯父
(
をぢ
)
さんに
附
(
つ
)
いて
東京
(
とうきやう
)
へ
行
(
ゆ
)
く
父
(
とう
)
さんの
道連
(
みちづれ
)
には、
吉
(
きち
)
さんといふ
少年
(
せうねん
)
もありました。
吉
(
きち
)
さんはお
隣
(
とな
)
りの
大黒屋
(
だいこくや
)
の
子息
(
むすこ
)
さんで、
鐵
(
てつ
)
さんやお
勇
(
ゆう
)
さんの
兄
(
にい
)
さんに
當
(
あた
)
る
人
(
ひと
)
でした。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
日本太古
(
にほんたいこ
)
の
原始的家屋
(
げんしてきかをく
)
はともかくも、
既
(
すで
)
に三
韓
(
かん
)
支那
(
しな
)
と
交通
(
かうつう
)
して、
彼
(
か
)
の
土
(
と
)
の
建築
(
けんちく
)
が
輸入
(
ゆにふ
)
されるに
當
(
あた
)
つて、
日本人
(
にほんじん
)
は
何
(
なに
)
ゆゑに
彼
(
か
)
の
土
(
と
)
において
賞用
(
しやうよう
)
せられた
石
(
いし
)
や
甎
(
せん
)
の
構造
(
こうざう
)
を
避
(
さ
)
けて
日本建築の発達と地震
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
而
(
さう
)
して
頭
(
あたま
)
を
冷
(
ひや
)
す
藥
(
くすり
)
と、
桂梅水
(
けいばいすゐ
)
とを
服用
(
ふくよう
)
するやうにと
云
(
い
)
つて、
不好
(
いや
)
さうに
頭
(
かしら
)
を
振
(
ふ
)
つて、
立歸
(
たちかへ
)
り
際
(
ぎは
)
に、もう二
度
(
ど
)
とは
來
(
こ
)
ぬ、
人
(
ひと
)
の
氣
(
き
)
の
狂
(
くる
)
ふ
邪魔
(
じやま
)
を
爲
(
す
)
るにも
當
(
あた
)
らないからとさう
云
(
い
)
つた。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
おなじような
歌
(
うた
)
を
竝
(
なら
)
べて
見
(
み
)
ませう。
上田秋成
(
うへだあきなり
)
といふ
人
(
ひと
)
は、
眞淵
(
まぶち
)
の
孫弟子
(
まごでし
)
に
當
(
あた
)
る
文學者
(
ぶんがくしや
)
ですが、この
人
(
ひと
)
も、
歌
(
うた
)
はその
散文
(
さんぶん
)
ほど
上手
(
じようず
)
ではありませんが、かなり
作
(
つく
)
れた
人
(
ひと
)
であります。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
道翹
(
だうげう
)
は
不審
(
ふしん
)
らしく
閭
(
りよ
)
の
顏
(
かほ
)
を
見
(
み
)
た。「
好
(
よ
)
く
御存
(
ごぞん
)
じでございます。
先刻
(
せんこく
)
あちらの
厨
(
くりや
)
で、
寒山
(
かんざん
)
と
申
(
まを
)
すものと
火
(
ひ
)
に
當
(
あた
)
つてをりましたから、
御用
(
ごよう
)
がおありなさるなら、
呼
(
よ
)
び
寄
(
よ
)
せませうか。」
寒山拾得
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
お
絹
(
きぬ
)
には
出逢
(
であ
)
はなかつた。
當
(
あた
)
り
前
(
まへ
)
である。
僕
(
ぼく
)
は
其
(
その
)
翌日
(
よくじつ
)
降
(
ふ
)
り
出
(
だ
)
しさうな
空
(
そら
)
をも
恐
(
おそ
)
れず
十國峠
(
じつこくたうげ
)
へと
單身
(
たんしん
)
宿
(
やど
)
を
出
(
で
)
た。
宿
(
やど
)
の
者
(
もの
)
は
總
(
そう
)
がゝりで
止
(
と
)
めたが
聞
(
き
)
かない、
伴
(
とも
)
を
連
(
つ
)
れて
行
(
ゆ
)
けと
勸
(
すゝ
)
めても
謝絶
(
しやぜつ
)
。
湯ヶ原より
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
(一〇四)
此
(
この
)
二
説
(
せつ
)
は
其知
(
そのち
)
皆
(
みな
)
當
(
あた
)
れり。
然
(
しか
)
れども
甚
(
はなはだ
)
しき
者
(
もの
)
は
戮
(
りく
)
せられ、
(一〇五)
薄
(
うす
)
き
者
(
もの
)
は
疑
(
うたが
)
はる。
知
(
ち
)
の
難
(
かた
)
きに
非
(
あら
)
ざる
也
(
なり
)
。
(一〇六)
知
(
ち
)
に
處
(
しよ
)
する
則
(
すなは
)
ち
難
(
かた
)
きなり。
昔
(
むかし
)
、
彌子瑕
(
びしか
)
、
衞君
(
ゑいくん
)
に
愛
(
あい
)
せらる。
国訳史記列伝:03 老荘申韓列伝第三
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
同じ
麻雀
(
マアジヤン
)
でもそれぞれの
國民性
(
こくみんせい
)
に
從
(
したが
)
つて
遊
(
あそ
)
び
方
(
かた
)
なり
樂
(
たの
)
しみ
方
(
かた
)
なりが
自然
(
しぜん
)
と
違
(
ちが
)
つてくるのは
當
(
あた
)
り
前
(
まへ
)
の
話
(
はなし
)
で、
卓子
(
たくし
)
の
上
(
うへ
)
に
布
(
きれ
)
を
敷
(
し
)
いて
牌音
(
ぱいおん
)
を
和
(
やはら
)
げるといふやうな
工夫
(
くふう
)
は
如何
(
いか
)
にも
神經質
(
しんけいしつ
)
な
日本人
(
にほんじん
)
らしさだが
麻雀を語る
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
A
當
(
あた
)
り
前
(
まへ
)
ぢやないか。
ハガキ運動
(旧字旧仮名)
/
堺利彦
(著)
案内者
(
あんないしや
)
がついてゐます。
御串戲
(
ごじやうだん
)
ばかり。……
洲崎
(
すさき
)
の
土手
(
どて
)
へ
突
(
つ
)
き
當
(
あた
)
つたつて、
一
(
ひと
)
つ
船
(
ふね
)
を
押
(
お
)
せば
上總澪
(
かづさみを
)
で、
長崎
(
ながさき
)
、
函館
(
はこだて
)
へ
渡
(
わた
)
り
放題
(
はうだい
)
。
深川浅景
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
成程
(
なるほど
)
斯
(
か
)
う
聽
(
き
)
いて
見
(
み
)
れば、
私
(
わたくし
)
も
思
(
おも
)
ひ
當
(
あた
)
る
節
(
ふし
)
の
無
(
な
)
いでもない。また、
海賊船
(
かいぞくせん
)
海蛇丸
(
かいだまる
)
の
一條
(
いちじやう
)
については、
席上
(
せきじやう
)
いろ/\な
話
(
はなし
)
があつた。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
木
(
き
)
の
根
(
ね
)
草
(
くさ
)
の
根
(
ね
)
が
邪魔
(
じやま
)
をして、
却々
(
なか/\
)
掘
(
ほ
)
り
難
(
にく
)
い。それに
日
(
ひ
)
は
當
(
あた
)
らぬ。
寒
(
さむ
)
くて
耐
(
たま
)
らぬ。
蠻勇
(
ばんゆう
)
を
振
(
ふる
)
つて
漸
(
やうや
)
く
汗
(
あせ
)
を
覺
(
おぼ
)
えた
頃
(
ころ
)
に、
玄子
(
げんし
)
は
石劒
(
せきけん
)
の
柄部
(
へいぶ
)
を
出
(
だ
)
した。
探検実記 地中の秘密:07 末吉の貝塚
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
當
部首:⽥
13画
“當”を含む語句
當時
見當
正當
當然
本當
當人
當日
相當
日當
手當
心當
當麻
當初
大當
其當時
當夜
當麻語部
適當
突當
辨當
...