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与
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あた
ふりがな文庫
“
与
(
あた
)” の例文
旧字:
與
そこにはかれの父も母もいるし、そうしてかれはなにかしれない力を
与
(
あた
)
えてくれるものもあるような気がしたからです。(昭3・1)
清造と沼
(新字新仮名)
/
宮島資夫
(著)
しかもけっして
既成
(
きせい
)
の
疲
(
つか
)
れた
宗教
(
しゅうきょう
)
や、
道徳
(
どうとく
)
の
残滓
(
ざんし
)
を、色あせた
仮面
(
かめん
)
によって
純真
(
じゅんしん
)
な
心意
(
しんい
)
の
所有者
(
しょゆうしゃ
)
たちに
欺
(
あざむ
)
き
与
(
あた
)
えんとするものではない。
『注文の多い料理店』新刊案内
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
僕
(
ぼく
)
はその
顔
(
かお
)
を
眺
(
なが
)
めた時、
思
(
おも
)
わず「ずいぶんやせましたね」といった。この
言葉
(
ことば
)
はもちろん滝田
君
(
くん
)
に
不快
(
ふかい
)
を
与
(
あた
)
えたのに
違
(
ちが
)
いなかった。
滝田哲太郎君
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
それで、
俺
(
わし
)
は
考
(
かんが
)
えたすえに、いい
香
(
にお
)
いを
与
(
あた
)
えたのだ。それからは、みんなの
目
(
め
)
にとまるようになった。
人間
(
にんげん
)
はおまえさんたちを
愛
(
あい
)
した。
すみれとうぐいすの話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
そうして単にその説明だけでも日本の
文壇
(
ぶんだん
)
には一道の光明を投げ
与
(
あた
)
える事ができる。——こう私はその時始めて悟ったのでした。
私の個人主義
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
でも、
私
(
わたくし
)
が
死
(
し
)
ぬるまで
三浦家
(
みうらけ
)
の
墳墓
(
ふんぼ
)
の
地
(
ち
)
を
離
(
はな
)
れなかったという
事
(
こと
)
は、その
領地
(
りょうち
)
の
人民
(
じんみん
)
の
心
(
こころ
)
によほど
深
(
ふか
)
い
感動
(
かんどう
)
を
与
(
あた
)
えたようでございました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
なおその上にもう一つ、彼の詩的人生観に一層の深まりや
柔軟
(
じゅうなん
)
な
屈折
(
くっせつ
)
を
与
(
あた
)
えたものとして、彼の生れや育ちの事情も忘れてはなりますまい。
「はつ恋」解説
(新字新仮名)
/
神西清
(著)
玄関番
(
げんくわんばん
)
の
書生
(
しよせい
)
に
不作法
(
ぶさはふ
)
な
取扱
(
とりあつかひ
)
を
受
(
う
)
けると、
其処
(
そこ
)
の
主人迄
(
しゆじんまで
)
がいやになる。
著米
(
ちやくべい
)
早々
(
さう/\
)
の
此
(
こ
)
の
始末
(
しまつ
)
は、
少
(
すくな
)
からず
僕等
(
ぼくら
)
に
不快
(
ふくわい
)
を
与
(
あた
)
へた。(四月三日)
検疫と荷物検査
(新字旧仮名)
/
杉村楚人冠
(著)
就寝
(
しゅうしん
)
の時刻についても、十時半になったらきちんと
電燈
(
でんとう
)
を消すことになっているから、そのつもりで、という注意が
与
(
あた
)
えられただけだった。
次郎物語:05 第五部
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
敢
(
あへて
)
物
(
もの
)
の
欲
(
ほしき
)
にもあらず正月あそびの一ツなり、これ一人のみにあらず、
児輩
(
こども
)
おの/\する事なり。これに
与
(
あた
)
ふるものは切餅あるひは銭も
与
(
あた
)
ふ。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
逆
(
さか
)
らえば、せっかく手術した大脳に、よくない影響を
与
(
あた
)
えるだろう。逆らうことが、あの手術の
予後
(
よご
)
を一等わるくするのだ。
脳の中の麗人
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
わたしは言葉少なに応答しながら、細かな点はどしどしはぶいて、全体として大いに
無邪気
(
むじゃき
)
な感じを
与
(
あた
)
えるようにつとめた。
はつ恋
(新字新仮名)
/
イワン・ツルゲーネフ
(著)
君の錦衣君の壮屋君の膳の物君の「ホーム」(もし「ホーム」なるものを君も有するならば)はこの高尚無害健全なる快楽を君に
与
(
あた
)
えるや否や
基督信徒のなぐさめ
(新字新仮名)
/
内村鑑三
(著)
悪魔
(
あくま
)
は
今
(
いま
)
其
(
そ
)
の
肉
(
にく
)
を
欲
(
ほつ
)
する、
血
(
ち
)
を
求
(
もと
)
むる……
仏
(
ほとけ
)
が
鬼女
(
きぢよ
)
を
降伏
(
がうぶく
)
してさへ、
人肉
(
じんにく
)
のかはりにと、
柘榴
(
ざくろ
)
を
与
(
あた
)
へたと
言
(
い
)
ふでは
無
(
な
)
いか。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
肉体の
生命
(
せいめい
)
が
奇蹟的
(
きせきてき
)
に
無事
(
ぶじ
)
だったかわりに、あの少年の
精神
(
せいしん
)
に
狂気
(
きょうき
)
が
与
(
あた
)
えられたのではないか? 少女たちは
虹
(
にじ
)
の
松原
(
まつばら
)
からめいめいの
都
(
みやこ
)
へ帰った。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
周辺
(
あたり
)
の
話
(
はなし
)
には
稀
(
まれ
)
に
立入
(
たちい
)
るのみで、
質問
(
しつもん
)
をされたら
决
(
けっ
)
して
返答
(
へんとう
)
をしたことの
無
(
な
)
い、
食
(
く
)
う
物
(
もの
)
も、
飲
(
の
)
む
物
(
もの
)
も、
与
(
あた
)
えらるるままに、
時々
(
ときどき
)
苦
(
くる
)
しそうな
咳
(
せき
)
をする。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
と
坐
(
ざ
)
を
与
(
あた
)
う。男は無言で坐り込み、
筒湯呑
(
つつゆのみ
)
に湯をついで
一杯
(
いっぱい
)
飲む。
夜食膳
(
やしょくぜん
)
と云いならわした
卑
(
いや
)
しい
式
(
かた
)
の膳が出て来る。
貧乏
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
(評釈) 説明の言葉は簡単だが,この一章は人生の問題に触れて
居
(
お
)
り、貴重なる教訓をわれ等に
与
(
あた
)
うるものである。
霊訓
(新字新仮名)
/
ウィリアム・ステイントン・モーゼス
(著)
店の
忙
(
いそが
)
しいときや、
面倒
(
めんどう
)
なときに、家のものは飯を
握
(
にぎ
)
り飯にしたり、または紙に
載
(
の
)
せて店先から
与
(
あた
)
えようとした。
みちのく
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
姉
(
あね
)
は
小柄
(
こがら
)
の、
美
(
うつく
)
しい
愛
(
あい
)
らしい
体
(
からだ
)
と
顔
(
かほ
)
の
持主
(
もちぬし
)
であつた。
嫻
(
みやび
)
やかな
落着
(
おちつ
)
いた
態度
(
たいど
)
や
言語
(
げんご
)
が、
地方
(
ちはう
)
の
物持
(
ものもち
)
の
深窓
(
しんそう
)
に
人
(
ひと
)
となつた
処女
(
しよぢよ
)
らしい
感
(
かん
)
じを、
竹村
(
たけむら
)
に
与
(
あた
)
へた。
彼女の周囲
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
それでも、人々はシャクの話の面白さに
惹
(
ひ
)
かれていたので、働かないシャクにも
不承無承
(
ふしょうぶしょう
)
冬の食物を頒け
与
(
あた
)
えた。
狐憑
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
この場所が
霊感
(
れいかん
)
を
与
(
あた
)
えたのです。わたしは思わずも、鼻息あらく、たてがみをなびかせつつ走り去るアラビアの野馬を思いださずにはいられませんでした。
絵のない絵本:01 絵のない絵本
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
その人が身につけている物を、死んでまだ
膚
(
はだ
)
のあたたかいうちにはぎとって、それをおのれの妻に
与
(
あた
)
えるなぞと、まあ、よくもそんなひどいことができたね
古事記物語
(新字新仮名)
/
鈴木三重吉
(著)
悩
(
なや
)
ましいばかりの
羞恥
(
しゅうち
)
と、人に
屈辱
(
くつじょく
)
を
与
(
あた
)
えるきりで、
何
(
なん
)
の
役
(
やく
)
にも立たぬ
型
(
かた
)
ばかりの
手続
(
てつづ
)
きを
憤
(
いきどお
)
る
気持
(
きもち
)
、その
蔭
(
かげ
)
から
躍
(
おど
)
りあがらんばかりの
喜
(
よろこ
)
びが、
彼
(
かれ
)
の心を
貫
(
つらぬ
)
いた。
身体検査
(新字新仮名)
/
フョードル・ソログープ
(著)
その男というのは、ほかの人に
影響
(
えいきょう
)
を
与
(
あた
)
えるなどとは自分でも思っていなかったし、
誰
(
たれ
)
が
見
(
み
)
ても
平凡
(
へいぼん
)
な
人間
(
にんげん
)
だった。——それはクリストフの
母親
(
ははおや
)
ルイザの兄だった。
ジャン・クリストフ
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
銃架
(
じうか
)
よ、お
前
(
まへ
)
はおれの
心臓
(
しんざう
)
に
異様
(
いやう
)
な
戦慄
(
せんりつ
)
を
与
(
あた
)
へる——
血
(
ち
)
のやうな
夕日
(
ゆふひ
)
を
浴
(
あ
)
びてお
前
(
まへ
)
が
黙々
(
もく/\
)
と
進
(
すゝ
)
むとき
生ける銃架:――満洲駐屯軍兵卒に――
(新字旧仮名)
/
槙村浩
(著)
そんな風に、私がちょっとでも彼女から
離
(
はな
)
れている間に、私なしに、彼女がこの村で一人きりで知り出しているすべてのものが、私に
漠
(
ばく
)
として不安を
与
(
あた
)
えるのだった。
美しい村
(新字新仮名)
/
堀辰雄
(著)
「君が腹の満ちた
恰好
(
かっこう
)
で、一ツのものを夫に
与
(
あた
)
えるのは、それア
昔
(
むかし
)
の美談だよ。一ツしかなかったら、二ツに割って食べればいいだろう、何もなかったら、二人で
飢
(
う
)
えるさ」
魚の序文
(新字新仮名)
/
林芙美子
(著)
我心は天の
与
(
あた
)
うるもの、万物の理は心内に在り、心内思考一番すれば、一切の理を認識すべしと——ところが陽明先生であるが、その象山の学説よりおこり、心即理、知行合一
前記天満焼
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
そとはいいて二百文を
擲出
(
なげだ
)
し
与
(
あた
)
うれば、味噌もなし
醤
(
こんず
)
もなしという。また五十文を与う。
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
寺務
(
じむ
)
の
間
(
いとま
)
ある日は
七
湖
(
うみ
)
に小船をうかべて、
八
網引
(
あびき
)
釣
(
つり
)
する
泉郎
(
あま
)
に銭を
与
(
あた
)
へ、
獲
(
え
)
たる魚をもとの江に放ちて、其の魚の
遊躍
(
あそ
)
ぶを見ては画きけるほどに、年を
経
(
へ
)
て
九
細妙
(
くはしき
)
にいたりけり。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
しかもこの本は、月が絵かきに物語る話という形を取ってはいるものの、その
特徴
(
とくちょう
)
とするところは絵画の素材を
与
(
あた
)
えるための、
眼
(
め
)
まぐるしいばかりの場面の展開にあるのではない。
絵のない絵本:02 解説
(新字新仮名)
/
矢崎源九郎
(著)
一見他に
意味
(
いみ
)
なきがごとくなれども、ロセツの
真意
(
しんい
)
は政府が
造船所
(
ぞうせんじょ
)
の
経営
(
けいえい
)
を
企
(
くわだ
)
てしその費用の
出処
(
しゅっしょ
)
に苦しみつつある内情を
洞見
(
どうけん
)
し、かくして日本政府に一種の
財源
(
ざいげん
)
を
与
(
あた
)
うるときは
瘠我慢の説:04 瘠我慢の説に対する評論について
(新字新仮名)
/
石河幹明
(著)
孔子
(
こうし
)
も子は父のために隠し、父は子のために隠すと教えたごとく、
隠
(
かく
)
すことが国家に
危害
(
きがい
)
を
与
(
あた
)
うるならいざ知らず、会社の
内幕
(
うちまく
)
を語りいたずらに他に告ぐるがごときは裏切り同然で
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
水死人は社会的の現象としては、極くありふれた事である。新聞社に居る啓吉はよく、
溺死人
(
できしにん
)
に関する通信が、
反古
(
ほご
)
同様に
一瞥
(
いちべつ
)
を
与
(
あた
)
えられると、直ぐ
屑籠
(
くずかご
)
に投ぜられるのを知っている。
死者を嗤う
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
「探して御覧なさい。求めよ、さらば
与
(
あた
)
えられん。門を叩けよ、さらば開かれん」
凡人伝
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
一
人
(
にん
)
志
(
こゝろざ
)
しを
立
(
たて
)
て
国家
(
こくか
)
の
為
(
ため
)
に
其身
(
そのみ
)
をいたせば、
満都
(
まんと
)
の
人
(
ひと
)
皆
(
み
)
な動かされて梅の花さへ
余栄
(
よえい
)
を
得
(
え
)
たり、人は世に
響
(
ひゞ
)
き
渡
(
わた
)
るほどの
善事
(
よきこと
)
を
為
(
な
)
したきものなり、人は世に
効益
(
かうえき
)
を
与
(
あた
)
ふる
大人君子
(
たいじんくんし
)
に
向
(
むか
)
ひては
隅田の春
(新字旧仮名)
/
饗庭篁村
(著)
その夜のあなたは、また、
薄紫
(
うすむらさき
)
の
浴衣
(
ゆかた
)
に、黄色い三尺帯を
締
(
し
)
め、髪を左右に編んでお下げにしていました。
化粧
(
けしょう
)
をしていない、小麦色の
肌
(
はだ
)
が、ぼくにしっとりとした、落着きを
与
(
あた
)
えてくれます。
オリンポスの果実
(新字新仮名)
/
田中英光
(著)
しかしここにある乱立
相鬩
(
あいせめ
)
いでいる松どもは、
淋漓
(
りんり
)
たる悲しいものを人間から
与
(
あた
)
えられていないものはない、普通の樹木に決して見られない人くさいものが、立派な形の奥の方で
悶
(
もだ
)
えているのだ
生涯の垣根
(新字新仮名)
/
室生犀星
(著)
そこで二人は大家へ行つて
部屋
(
へや
)
の
様子
(
やうす
)
をきき正した。
私達
(
わたしたち
)
はもう家そのものはどうでも良かつた。たゞ
自分達
(
じぶんたち
)
の
疲
(
つか
)
れた
身体
(
からだ
)
に一時も早く
得心
(
とくしん
)
を
与
(
あた
)
へるために直ぐその家を借りようといふ
気
(
き
)
になつた。
美しい家
(新字旧仮名)
/
横光利一
(著)
亦長凡一里の
伏流
(
ふくりう
)
を
発見
(
はつけん
)
したり、
其
(
その
)
奇
(
き
)
なる一は一行の
疲労
(
ひらう
)
を
慰
(
い
)
するに
足
(
た
)
り、一は大に学術上の
助
(
たすけ
)
を
与
(
あた
)
へたり、
遂
(
つゐ
)
に六千呎の高きに
至
(
いた
)
りて水
全
(
まつた
)
く尽き、点々一
掬
(
きく
)
の水となれり、此辺の
嶮峻
(
けんしゆん
)
其極度に
達
(
たつ
)
し
利根水源探検紀行
(新字旧仮名)
/
渡辺千吉郎
(著)
もし、その
花
(
はな
)
を
折
(
お
)
って
与
(
あた
)
えたら、二
度
(
ど
)
と、その
花
(
はな
)
は
咲
(
さ
)
くことがなかったからです。それほど、
枝
(
えだ
)
は、
細
(
ほそ
)
く、
木
(
き
)
は
小
(
ちい
)
さかったのです。
花と少女
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
むしろかれらをおどろかしたのは、生活にうるおいを
与
(
あた
)
えるような行事が、かなりの程度に、
織
(
お
)
りこまれていることであった。
次郎物語:05 第五部
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
敢
(
あへて
)
物
(
もの
)
の
欲
(
ほしき
)
にもあらず正月あそびの一ツなり、これ一人のみにあらず、
児輩
(
こども
)
おの/\する事なり。これに
与
(
あた
)
ふるものは切餅あるひは銭も
与
(
あた
)
ふ。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
彼女はすばやくわたしの方へ向き直って、両手を大きくひろげると、わたしの頭を
抱
(
だ
)
きしめて、熱いキスをわたしに
与
(
あた
)
えた。
はつ恋
(新字新仮名)
/
イワン・ツルゲーネフ
(著)
死んでこの竜は天上にうまれ、後には
世界
(
せかい
)
でいちばんえらい人、お
釈迦様
(
しゃかさま
)
になってみんなに一番のしあわせを
与
(
あた
)
えました。
手紙 一
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
教場のしくじりが生徒にどんな
影響
(
えいきょう
)
を
与
(
あた
)
えて、その影響が校長や教頭にどんな反応を
呈
(
てい
)
するかまるで
無頓着
(
むとんじゃく
)
であった。
坊っちゃん
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
ただ
海
(
うみ
)
に一
艘
(
そう
)
の
漁船
(
ぎょせん
)
もなく、
又
(
また
)
陸
(
おか
)
に一
軒
(
けん
)
の
人家
(
じんか
)
も
見
(
み
)
えないのが
現世
(
げんせ
)
と
異
(
ちが
)
っている
点
(
てん
)
で、それが
為
(
た
)
めに
何
(
なに
)
やら
全体
(
ぜんたい
)
の
景色
(
けしき
)
に
夢幻
(
ゆめまぼろし
)
に
近
(
ちか
)
い
感
(
かん
)
じを
与
(
あた
)
えました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
私
(
わたし
)
の
父
(
ちち
)
は
私
(
わたし
)
に
立派
(
りっぱ
)
な
教育
(
きょういく
)
を
与
(
あた
)
えたです、しかし六十
年代
(
ねんだい
)
の
思想
(
しそう
)
の
影響
(
えいきょう
)
で、
私
(
わたし
)
を
医者
(
いしゃ
)
としてしまったが、
私
(
わたし
)
がもしその
時
(
とき
)
に
父
(
ちち
)
の
言
(
い
)
う
通
(
とお
)
りにならなかったなら
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
本器は賭博マニアに
与
(
あた
)
うるときは、従来生じたる如き一切の不幸不孝の数々より
遁
(
のが
)
れ
得
(
う
)
るものにして、ひいて家庭円満を来たすこと、火を見るより明かなり。
発明小僧
(新字新仮名)
/
海野十三
、
佐野昌一
(著)
与
常用漢字
中学
部首:⼀
3画
“与”を含む語句
与那国
分与
与力
賦与
施与
与三
与兵衛
与太者
与党
与右衛門
参与
与太郎
寄与
荊与棘塞路
与奪
与一
関与
与那原
与重
河尻与兵衛
...