“物持”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ものもち78.6%
ものも21.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
大阪には、先年長逗留の間、先生の創見にかかわる太白砂糖たいはくざとうの製法を伝授して大いに徳とされ、富裕ふゆう物持ものもちの商人に数々の昵懇がある。
自分は△△村の物持ものもちの息子であったが、色々の事に手出しをした為めに失敗して田畑を売り払った。素からの貧乏人でも窃盗でもない。
奥間巡査 (新字旧仮名) / 池宮城積宝(著)
こうして、まんについてはなしをするひとたちは、いずれもむらかねのある地主じぬしとか、物持ものもちとしてられてる人々ひとびとでした。
万の死 (新字新仮名) / 小川未明(著)
今も屋敷やしきの周囲には堀ありて水を通ず。刀剣馬具あまたあり。当主は安倍与右衛門よえもん、今も村にては二三等の物持ものもちにて、村会議員なり。安倍の子孫はこのほかにも多し。盛岡の安倍館あべだての附近にもあり。
遠野物語 (新字新仮名) / 柳田国男(著)