“屑籠”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
くずかご86.2%
くづかご13.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「待ってくれ、三輪の兄哥、——お寿の家から剃刀を盗み出せる曲者くせものなら、鏡台の抽斗ひきだし屑籠くずかごから抜け毛を持出すのは何でもないぜ」
毎日警視総監あてに何十通となく来るので、私の投書も、ろくろく眼も通されずに屑籠くずかごの中へほうりこまれたのではないかとも思われる。
誰が何故彼を殺したか (新字新仮名) / 平林初之輔(著)
それで僕が六号活字を受持つてゐる時には、性質たちくないのは、大抵屑籠くづかごほうり込んだ。此記事も全くそれだね。反対運動の結果だ
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
これがなければ、どんな通俗小説も市場価値においては、紙屑かみくづ同然である。現に、今日楽しんで読まれさへすれば、明日は屑籠くづかごに投込まれても本望だと揚言してはばからない作家がある。