“くずかご”の漢字の書き方と例文
語句割合
屑籠100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しばらく考えたあと、かれはその封筒を、手紙ごとめりめりとき、もみくちゃにし、さらにすたずたに裂いて屑籠くずかごに投げこんだ。
次郎物語:05 第五部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
わしは習い覚た冷淡な態度で、そんな手紙に驚きもせず、ごくあたり前のことの様に、平然として読み下し、平然として屑籠くずかごに投げ込んだ。
白髪鬼 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
私がもし第一の芸術家にでもなりきりうる時節が来たならば、この縷説るせつ鶏肋けいろくにも値せぬものとして屑籠くずかごにでも投じ終わろう。
広津氏に答う (新字新仮名) / 有島武郎(著)