“与兵衛”のいろいろな読み方と例文
旧字:與兵衞
読み方割合
よへえ83.3%
よへゑ16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
安宅あたけの松の鮨、竈河岸へっついがし毛抜けぬき鮨、深川横櫓よこやぐらの小松鮨、堺町さかいちょう金高かねたか鮨、両国の与兵衛よへえ鮨などが繁昌し、のみならず鮨もだんだん贅沢になって
顎十郎捕物帳:22 小鰭の鮨 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
自分は六条に住んでいる与兵衛よへえという米屋の娘で、商売の手違いから父母はことし十五の妹娘を連れて、裏家うらや逼塞ひっそくするようになり下がった。
鳥辺山心中 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
昔、紀州きしうの山奥に、与兵衛よへゑといふ正直な猟夫かりうどがありました。或日あるひの事いつものやうに鉄砲かたげて山を奥へ奥へと入つて行きましたがどうしたものか、其日そのひに限つてうさぎぴきにも出会ひませんでした。
山さち川さち (新字旧仮名) / 沖野岩三郎(著)
与兵衛よへゑ子猿こざるにはチヨンといふ名をつけました。家内中はみんなそのチヨンを大変大事にして可愛がりました。殊に信次しんじとは、まるで兄弟のやうにして毎日/\跳んだりねたりして一緒に遊びました。
山さち川さち (新字旧仮名) / 沖野岩三郎(著)