“信次”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しんじ50.0%
のぶつぐ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「なア可哀さうに、お前のアさんは死んだのぢや、もう乳は出ないんぢやよ、なア可哀さうに。」と言つて、今年六つになる信次しんじといふ与兵衛の孫は、その子猿の頭をでながら泣きました。
山さち川さち (新字旧仮名) / 沖野岩三郎(著)
与兵衛よへゑ子猿こざるにはチヨンといふ名をつけました。家内中はみんなそのチヨンを大変大事にして可愛がりました。殊に信次しんじとは、まるで兄弟のやうにして毎日/\跳んだりねたりして一緒に遊びました。
山さち川さち (新字旧仮名) / 沖野岩三郎(著)
末座にいた子の信次のぶつぐが、はいって来た父吉信をみて低いこえで云った。
死処 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)