“与三”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
よさ77.8%
よぞう22.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
外に立っている男は、唐桟とうざんの襟のついた半纏はんてんを着て、玄冶店げんやだな与三よさもどきに、手拭で頬かむりをしたがんりきの百蔵であります。
大菩薩峠:21 無明の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
そして緋毛氈ひもうせんの上へ的台まとうだいのかわりになってあぐらをくみ、なにか与三よさもどきに暴言を吐いておりますと
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
なおその後、十兵衛三厳は、忠明の剣の玄妙げんみょうに深く感じ、父の門人村田与三よぞうともなって、もちの木坂の彼の道場を訪れ
剣の四君子:05 小野忠明 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
村田与三よぞうは、納戸役であるが、しかし、今は肥後へ行っている柳生家の嫡孫兵庫ひょうごとは、好敵手だといわれた者である。
宮本武蔵:03 水の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)