“よさ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
与三35.0%
与謝25.0%
20.0%
与惣5.0%
5.0%
5.0%
5.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そして緋毛氈ひもうせんの上へ的台まとうだいのかわりになってあぐらをくみ、なにか与三よさもどきに暴言を吐いておりますと
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
西帰の後丹後におること三年、因って谷口氏を改めて与謝よさとす。彼は讃州に遊びしこともありけん、句集に見えたり。
俳人蕪村 (新字新仮名) / 正岡子規(著)
かのよさ、お通は機会を得て、一たび謙三郎と相抱き、互に顔をも見ざりしに、意中の人は捕縛されつ。
琵琶伝 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
後の祭に花が咲いても、それは詮ない与惣よさの変り果てた姿であった。
与惣よささん。」
しかし私は決して真夜中には下へ降りなかった——たとえ、人のよさそうな婆さんでも何だか空怖しい気がしておりる気になれない。婆さんの頭は白髪しらがである。
老婆 (新字新仮名) / 小川未明(著)
茫然ぼんやりとした顔付かおつきをして人がよさそうにみえる。一日中古ぼけた長火鉢の傍に坐って身動きもしない。古いすすけたうちで夜になると鼠が天井張てんじょうばりを駆け廻る音が騒々しい。
老婆 (新字新仮名) / 小川未明(著)
我慢して居ながら伊勢の大神宮へ賽錢あぐる便利を待つたがよささうなものといふ人もあれど篁村くわうそん一種のへきありて「容易に得る樂みは其の分量薄し」といふヘチ理屈を
木曽道中記 (旧字旧仮名) / 饗庭篁村(著)
岩穴に入りておわる、衆初めて其伏流ふくりうなるをり之をとす、山霊はだして尚一行をあざむくの意乎、将又たはむれに利根水源の深奥はかるべからざるをよさふの意乎、此日の午後尾瀬がはらいたるの途中
利根水源探検紀行 (新字旧仮名) / 渡辺千吉郎(著)