与謝よさ)” の例文
中で与謝よさ郡地方から出るしまものや縮緬ちりめんなども、指折るべき産物ではありますが、一番特色の鮮かなのは丹波焼でありましょう。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
西帰の後丹後におること三年、因って谷口氏を改めて与謝よさとす。彼は讃州に遊びしこともありけん、句集に見えたり。
俳人蕪村 (新字新仮名) / 正岡子規(著)
寛永十年に成った、松江重頼まつえしげよりの『犬子集えのこしゅう』一に、「びやう/\と広庭にさけ犬桜」、巻十七に「びやう/\とせし与謝よさの海つら」「竜燈の影におどろく犬の声」。
昭和二年三月七日丹後地震の前に、京都府与謝よさ郡栗田湾や島蔭湾で深海の泥砂の中にすむアカエビやミミイカがイワシ大敷網や手繰網でおびただしくとれたと言う(奥丹後震災誌)。
地震なまず (新字新仮名) / 武者金吉(著)
蕪村は総常両毛りょうもう奥羽など遊歴せしかども紀行なるものを作らず。またその地に関する俳句も多からず。西帰さいきの後丹後たんごにをること三年、よって谷口氏を改めて与謝よさとす。
俳人蕪村 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)