適中あた)” の例文
その向うには何でも適中あたるという評判の足和尚おしょうさんが、丸々と肥った身体からだに、浴衣がけの大胡座おおあぐら筮竹ぜいちくしゃに構えて、大きな眼玉をいていた。
いなか、の、じけん (新字新仮名) / 夢野久作(著)
やはりあの狸穴まみあなの先生が云った事は適中あたっていたので、母は何か人に、つけ狙われるような憶えがありましたために、自分達の居所をできるだけ隠そうとして
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
東京から直方こちらへ来たわけは、母が卜筮うらないを立てたんだそうです。「狸穴まみあなの先生はよく適中あたる」
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)