“麥酒”のいろいろな読み方と例文
新字:麦酒
読み方割合
ビール75.0%
ビイル25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
なんとなく心配しんぱいさうなかほで、左樣々々さやう/\々々/\、と、打濕うちしめつてつてるかとおもふと、やれヴオツカをせの、麥酒ビールめろのとすゝめはじめる。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
私は喪心者のやうに空を見ながら、自分の幸福に滿足して、今日も昨日も、ひとりで閑雅な麥酒ビールを飮んでる。虚無よ! 雲よ! 人生よ。
宿命 (旧字旧仮名) / 萩原朔太郎(著)
親指は肉付豐かな弗羅曼フラマンの酒屋の亭主、根が瓢輕な巫山戯もの、三月釀造極上麥酒ビイル招牌かんばんを出した戸口のとこで煙草をのんでる。
五本の指 (旧字旧仮名) / ルイ・ベルトラン(著)
が、いまはひらけた。そのころともだちがて、酒屋さかやから麥酒ビイルると、あわたない、あわが、麥酒ビイルけつしてあわをくふものはない。が、あわたない麥酒ビイル稀有けうである。
春着 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)