牡丹句録ぼたんくろく子規病中記しきびょうちゅうき
左の一篇は客月痼疾平かならざりし病苦の中、子規子の手記になりたる日記なり。巻頭に中村不折氏の牡丹園と一輪の牡丹との絵画あり。其牡丹赫奕として紅燃えんとするものあり、子規子の墨痕亦た古雅瀟洒たり。読み到りて当時を追想すれば転た悚然たらずんばあ …