あたら)” の例文
沼名河ぬながはの底なる玉、求めて得し玉かも、ひりひて得し玉かも、あたらしき君が、老ゆらく惜しも」(三二四七)というのもある。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
くそなすはひて吐き散らすとこそ我が汝兄なせの命かくしつれ。また田の離ち溝むは、ところあたらしとこそ我が汝兄なせの命かくしつれ」と詔り直したまへども、なほそのあらぶるわざ止まずてうたてあり。
「聞く人のかがみにせむを、あたらしき清きその名ぞ、おほろかに心思ひて、虚言むなことおやの名つな、大伴のうぢと名にへる、健男ますらをとも
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)