“惜別”の読み方と例文
読み方割合
せきべつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すると楊懐ようかい高沛こうはいなどは、かねてより希望していることですから、かならず面に歓びをかくし口に惜別せきべつを述べて送りにきましょう。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
X大使に、下から出られると、私もまた、彼に対し、ふしぎに惜別せきべつの念を禁じ得なくなった。
地球要塞 (新字新仮名) / 海野十三(著)
宗治は遠く岩崎山のほうへ向って、心のうちでは多年の恩顧おんこを謝し、なつかしの主家の旗を見ては、ひとみに惜別せきべつをこめていた。
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)