雄鶏をんどり)” の例文
旧字:雄鷄
ある学者の報告によると、その男の飼つてゐた一羽の孔雀くじやくは、どうかすると鶏小舎とりごやのなかへ忍び込んで、おめかしやの雄鶏をんどりあとをせつせと追ひ廻したさうだ。
雄々しくたけき雄鶏をんどり
若菜集 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
職工は自分が雄鶏をんどりでないのを不思議がるやうな眼付をして足もとを見まはした。
「なぜ払はんのか。」弁護士は雄鶏をんどりのやうに胸をそらせた。
黒ん坊の爺さんは雄鶏をんどりのやうに胸を反らした。