“一番鶏”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いちばんどり88.9%
イチバンドリ11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それが、まだ一番鶏いちばんどりも鳴かないのに、こっそり床をぬけ出して、酒臭いくちびるに、一切衆生いっさいしゅじょう皆成仏道かいじょうぶつどうの妙経を読誦しようとするのである。……
道祖問答 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
一番鶏いちばんどり二番鶏を耳たしかに聞いて朝も平日つねよりははよう起き、含嗽手水うがいちょうずに見ぬ夢を洗って熱茶一杯に酒の残り香を払う折しも
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
次いではるかな谿タニのながれの色が、白々と見え出す。更に遠く、大和国中クニナカの、何処ドコからか起る一番鶏イチバンドリのつくるとき。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)