“とんぼ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:トンボ
語句割合
蜻蛉87.4%
蜻蜓6.3%
筋斗3.4%
飜斗1.1%
翻筋斗0.6%
蜻蜒0.6%
飜筋斗0.6%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
どうしてそんなことを知っているのだろうか、見たことも聞いたこともない蜻蛉とんぼ売りが……と、お蝶は勿論ためらいました。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
小児こどもの時は、日盛ひざかり蜻蛉とんぼを釣ったと、炎天につかる気で、そのまま日盛ひざかりを散歩した。
二、三羽――十二、三羽 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
蜻蜓とんぼが足元からついと立って向うの小石の上へとまって目玉をぐるぐるとまわしてまた先の小石へ飛ぶ。
鴫つき (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
坩堝るつぼの底に熔けた白金のような色をしてそして蜻蜓とんぼの眼のようにクルクルと廻るように見える。
窮理日記 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
腹の上で筋斗とんぼを切る、鳩尾みぞおちを蹴っ飛ばす、寝巻のすそ雉猫きじねこを押し込むという乱暴狼籍ろうぜき
如才ない富公は お嬢さん お嬢さん と機嫌をとつて、さかだちをしたり、筋斗とんぼがいりをしたり、いろんな芸当をやつてみせる。
銀の匙 (新字旧仮名) / 中勘助(著)
その前で藤八猿は独楽を持ったまま、綺麗に飜斗とんぼを切って見せた。
仇討姉妹笠 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
万一もしか女史が二つの眼で一緒に笑つてみせて呉れる事だつたら、男達をとこだち各自てんでに自分のしんの臓を掴み出してみせるか、それともかはづのやうに飜斗とんぼがへりをしてみせたに相違ない。
昨日富豪となり明日あす乞丐こじきとなる市井しせい投機児とうきじをして勝手に翻筋斗とんぼをきらしめよ。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
砲術盛んならぬ世には槍を貴び、何人槍付けたら鼈甲べっこう柄の槍を許すとか、本多平八の蜻蜒とんぼ切りなど名器も多く出で、『昭代記』に加藤忠広封を奪われた時、清正伝来の槍を堂の礎にあて折って武威のきたるを示したとある。
さあ江戸っ子よ飜筋斗とんぼを切れ! おっとおっと花道じゃあねえ。
銅銭会事変 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)