“とんぼ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:トンボ
語句割合
蜻蛉87.5%
蜻蜓5.5%
筋斗3.0%
蜻蜒2.0%
飜斗1.0%
翻筋斗0.5%
飜筋斗0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「あれは蜻蛉(とんぼ)じゃが」と、和尚はさとすようにいった。「兎もとれまい。兎はおらんから。おれば、わしがとらえて、兎汁にするが」
巷説享保図絵 (新字新仮名) / 林不忘(著)
氏はまた蜻蜓(とんぼ)をも捕(と)る。蜻蜓は相場師と同じやうに後方(うしろ)に目が無いので、尻つ尾の方から手出しをすると、何時(いつ)でも捕へられる。
一升近く飲んでそのまま其処に酔倒れて、お膳の筋斗(とんぼ)がえりを打つのにも頓着(とんちゃく)しなかったが、やがて不思議なだらだらした節で、十年も前にはやった幼稚な新体詩を歌い出した。
蒲団 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
それに伴い玉蜀黍(とうもろこし)の茂った葉の先やら、熟したその実を包む髯(ひげ)が絶えず動き戦(そよ)いでいて、大きな蜻蜒(とんぼ)がそれにとまるかと見ればとまりかねて、飛んで行ったり飛んできたりしている。
虫の声 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
その前で藤八猿は独楽を持ったまま、綺麗に飜斗(とんぼ)を切って見せた。
仇討姉妹笠 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
土が残って居る。来年がある。昨日富豪となり明日(あす)乞丐(こじき)となる市井(しせい)の投機児(とうきじ)をして勝手に翻筋斗(とんぼ)をきらしめよ。彼愚なる官人をして学者をして随意に威張らしめよ。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎、徳冨蘆花(著)
さあ江戸っ子よ飜筋斗(とんぼ)を切れ! おっとおっと花道じゃあねえ。往来でだ、真ん中でだ。ワーッ、ワーッという景気であった。
銅銭会事変 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)