“蜻蜓”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
とんぼ84.6%
とんぼう15.4%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
氏はまた蜻蜓とんぼをもる。蜻蜓は相場師と同じやうに後方うしろに目が無いので、尻つ尾の方から手出しをすると、何時いつでも捕へられる。
英語で蜻蜓とんぼ竜蠅りょうばえ(ドラゴン・フライ)と呼び、地方によりこの虫馬をすと信じてホールス・スチンガール(馬を螫すもの)と唱う。
それがね、やっぱりその日なんです、事というと妙なもんで、何でもない時は東京中押廻したって、蜻蜓とんぼ一疋ぶつかりこはねえんですが、幕があくと一斉いっときでさ。
三枚続 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
それに伴ひ玉蜀黍の茂つた葉の先やら、熟した其實を包む髯が絶えず動きそよいでゐて、大きな蜻蜓とんぼがそれにとまるかと見ればとまりかねて、飛んで行つたり飛んできたりしてゐる。
虫の声 (旧字旧仮名) / 永井荷風(著)
坩堝るつぼの底に熔けた白金のような色をしてそして蜻蜓とんぼの眼のようにクルクルと廻るように見える。
窮理日記 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
あのような歌をよこされては、男子たるもの蜘蛛くもの糸に絡められた蜻蜓とんぼうのようになって了って、それこそカナ縛りにされたことだったろう。
連環記 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
その蔭にはほそき腹濃きみどりいろにて羽うるしの如き蜻蜓とんぼうあまた飛びめぐりたるを見る。
みちの記 (新字新仮名) / 森鴎外(著)