蜻蜓とんぼう)” の例文
あのような歌をよこされては、男子たるもの蜘蛛くもの糸に絡められた蜻蜓とんぼうのようになって了って、それこそカナ縛りにされたことだったろう。
連環記 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
その蔭にはほそき腹濃きみどりいろにて羽うるしの如き蜻蜓とんぼうあまた飛びめぐりたるを見る。
みちの記 (新字新仮名) / 森鴎外(著)