飜斗とんぼ)” の例文
万一もしか女史が二つの眼で一緒に笑つてみせて呉れる事だつたら、男達をとこだち各自てんでに自分のしんの臓を掴み出してみせるか、それともかはづのやうに飜斗とんぼがへりをしてみせたに相違ない。
その前で藤八猿は独楽を持ったまま、綺麗に飜斗とんぼを切って見せた。
仇討姉妹笠 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)