“凡者”の読み方と例文
読み方割合
ただもの100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さっき、隅の小屋から足を洗いに飛び出した若い男のつらがまえは、ちらと火影ほかげに見ただけであるが、到底、凡者ただものまなざしではなかった。
宮本武蔵:06 空の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
勿論、凡者ただもの所業しわざではない、夕方、横川をわたって飯室谷いいむろだにへかかった天城四郎とその手下どもの襲ったことから始った事件であった。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「いったい、わが顔良ほどな豪傑を、たやすく討ち取った敵とは、何者だろう。よも凡者ただものであるまい」
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)