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凡者
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ただもの
ふりがな文庫
“
凡者
(
ただもの
)” の例文
さっき、隅の小屋から足を洗いに飛び出した若い男の
面
(
つら
)
がまえは、ちらと
火影
(
ほかげ
)
に見ただけであるが、到底、
凡者
(
ただもの
)
の
眼
(
まな
)
ざしではなかった。
宮本武蔵:06 空の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
勿論、
凡者
(
ただもの
)
の
所業
(
しわざ
)
ではない、夕方、横川を
渉
(
わた
)
って
飯室谷
(
いいむろだに
)
へかかった天城四郎とその手下どもの襲ったことから始った事件であった。
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「いったい、わが顔良ほどな豪傑を、たやすく討ち取った敵とは、何者だろう。よも
凡者
(
ただもの
)
であるまい」
三国志:05 臣道の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
(あの童子は、
凡者
(
ただもの
)
ともおぼえない。どこへ参るのか、身の上を聞いてやれ)と、従者にいった。
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
道理で、貴様の面がまえは、
凡者
(
ただもの
)
でないはずだ。県軍のまわし者でなければ、洛陽の直属の隠密か。いずれにしても、官人だろうてめえは。——さ、泥を吐け。いわねば、痛い思いを
三国志:02 桃園の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
(あの衆は皆、どこか変っているぞ。
凡者
(
ただもの
)
ではなかろう)
宮本武蔵:08 円明の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「
権
(
ごん
)
っ。気をつけいよ、その相手は、
凡者
(
ただもの
)
でないぞ!」
宮本武蔵:06 空の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「関にかかった敵は
凡者
(
ただもの
)
ともおぼえぬぞ」
三国志:05 臣道の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
(——これは
凡者
(
ただもの
)
でない)と。
宮本武蔵:03 水の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
凡
常用漢字
中学
部首:⼏
3画
者
常用漢字
小3
部首:⽼
8画
“凡”で始まる語句
凡
凡庸
凡夫
凡下
凡人
凡事
凡兆
凡慮
凡俗
凡情