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凡兆
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ぼんちょう
ふりがな文庫
“
凡兆
(
ぼんちょう
)” の例文
この点では其角に負けている。その上去来の外に京の俳人というのも、
凡兆
(
ぼんちょう
)
を除けば外に一人もないです。その代り
近江
(
おうみ
)
には沢山の俳人が出ました。
俳句上の京と江戸
(新字新仮名)
/
正岡子規
(著)
今日の客観描写といい花鳥諷詠というものもまた元禄時代に
遡
(
さかのぼ
)
り、
殊
(
こと
)
に
凡兆
(
ぼんちょう
)
に遡る。また芭蕉に遡り、蕪村に遡る。
俳句への道
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
猿簑は、
凡兆
(
ぼんちょう
)
のひとり舞台だなんていう人さえあるくらいだが、まさか、それほどでもあるまいけれど、猿簑に於いては凡兆の佳句が二つ三つ在るという事だけは、たしかなようである。
天狗
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
最後にもう一つ「
猿蓑
(
さるみの
)
」で芭蕉
去来
(
きょらい
)
凡兆
(
ぼんちょう
)
の
三重奏
(
トリオ
)
を取ってみる。
連句雑俎
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
ところがそれらの句を見て、俳句とは大方こんなものだ、と見当をつけていたものが、前掲の
凡兆
(
ぼんちょう
)
以下の句のごときに接するとちょっと
面喰
(
めんく
)
らわざるを得なかったのであります。
俳句とはどんなものか
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
▼ もっと見る
一、 門前の
小家
(
こいえ
)
もあそぶ冬至かな
凡兆
(
ぼんちょう
)
俳諧大要
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
ゆがみて
蓋
(
ふた
)
のあわぬ
半櫃
(
はんびつ
)
凡兆
(
ぼんちょう
)
映画雑感(Ⅰ)
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
一、 禅寺の松の落葉や
神無月
(
かんなづき
)
凡兆
(
ぼんちょう
)
俳諧大要
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
市中
(
いちなか
)
は物のにほひや夏の月
凡兆
(
ぼんちょう
)
俳句への道
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
市中はものゝ匂ひや夏の月
凡兆
(
ぼんちょう
)
俳諧大要
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
市中
(
いちなか
)
は物のにほひや夏の月
凡兆
(
ぼんちょう
)
俳句への道
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
野馬
(
かげろう
)
に子供遊ばす狐かな
凡兆
(
ぼんちょう
)
俳句はかく解しかく味う
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
凡
常用漢字
中学
部首:⼏
3画
兆
常用漢字
小4
部首:⼉
6画
“凡”で始まる語句
凡
凡庸
凡夫
凡下
凡人
凡事
凡者
凡慮
凡俗
凡情