“山鬼”の読み方と例文
読み方割合
さんき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
山鬼さんきという話は安芸の厳島いつくしまなどでは、久しく天狗護法てんぐごほうの別名のごとく考えられている。或いは三鬼とも書いてその数が三人と解する者もあったらしい。
山の人生 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
いや、大いに意見があると云う程でも無いんですが、近頃僕が取調べた所では、概略ずこんな訳なんです。日本ばかりでなく、支那にも昔から山鬼さんき又は野婆やばなどと云う怪物の名が伝えられています。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
やゝ山頂とおぼしき処に、横たはる路のかたばかり見えたるに、こは路ありあな嬉しと言へば、案内の者笑ひて、いづこの嶺にも山鬼さんきの路とて、嶺の通路はありけるもの也。此道を
山の人生 (新字新仮名) / 柳田国男(著)