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危巌
ふりがな文庫
“危巌”の読み方と例文
読み方
割合
きがん
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
きがん
(逆引き)
ようやく登り詰めて、余の
双眼
(
そうがん
)
が今
危巌
(
きがん
)
の
頂
(
いただ
)
きに達したるとき、余は
蛇
(
へび
)
に
睨
(
にら
)
まれた
蟇
(
ひき
)
のごとく、はたりと
画筆
(
えふで
)
を取り落した。
草枕
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
足裏を破り
脛
(
すね
)
を傷つけ、
危巌
(
きがん
)
を攀じ
桟道
(
さんどう
)
を渡って、一月の後に彼はようやく目指す
山顛
(
さんてん
)
に
辿
(
たど
)
りつく。
名人伝
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
この寺の建築は小き者なれど此処の地形は深山の中にありてあるいは
千仞
(
せんじん
)
の
危巌
(
きがん
)
突兀
(
とっこつ
)
として奈落を
踏
(
ふ
)
み九天を支ふるが如きもあり、あるいは絶壁、
屏風
(
びょうぶ
)
なす立ちつづきて一水
潺々
(
せんせん
)
と流るる処もあり
墨汁一滴
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
危巌(きがん)の例文をもっと
(3作品)
見る
“危巌”の意味
《名詞》
険しくきりたった岩。
(出典:Wiktionary)
危
常用漢字
小6
部首:⼙
6画
巌
漢検準1級
部首:⼭
20画
“危”で始まる語句
危
危険
危惧
危篤
危殆
危險
危急
危難
危懼
危害
“危巌”のふりがなが多い著者
中島敦
正岡子規
夏目漱石