“千仞”の読み方と例文
読み方割合
せんじん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一歩をあやまっても千仞せんじんの谷底へ落ちてしまう。しかしれているおゆきは身も軽く、五郎吉の通って来たのを逆になんなく峠路へ出た。
峠の手毬唄 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
一寸した刹那せつなである。千仞せんじんの崖の上に立ったように目まいがした。急に目先が真暗になった。そしてそれが先達の最期だった。
土城廊 (新字新仮名) / 金史良(著)
見あぐれば千仞せんじんの谷間より木を負うて下り来る樵夫二人三人のそりのそりとものも得言わで汗を滴らすさまいと哀れなり。
旅の旅の旅 (新字新仮名) / 正岡子規(著)