“双眼”のいろいろな読み方と例文
旧字:雙眼
読み方割合
そうがん66.7%
ステレオ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ようやく登り詰めて、余の双眼そうがんが今危巌きがんいただきに達したるとき、余はへびにらまれたひきのごとく、はたりと画筆えふでを取り落した。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
何人なんびとをも不安にしなければやまないほどな注意を双眼そうがんに集めて彼を凝視した。すきさえあれば彼に近付こうとするその人の心がどんよりしたひとみのうちにありありと読まれた。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
これも単に双眼ステレオ的効果によるものでなく、実際に立体的の映像を作ることも必ずしも不可能とは思われない。しかしそれができたとしたところでどれだけの手がらになるかは疑わしい。
映画時代 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)