“そうがん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
蒼顔44.4%
双眼22.2%
痩顔11.1%
窓龕11.1%
雙眼11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
刀痕とうこんの深い左膳の蒼顔そうがん、はや生き血の香をかぐもののごとく、ニッと白い歯を見せた。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
何人なんびとをも不安にしなければやまないほどな注意を双眼そうがんに集めて彼を凝視した。すきさえあれば彼に近付こうとするその人の心がどんよりしたひとみのうちにありありと読まれた。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
小説家は窓龕そうがんの中へ引きこもってしまった。そしてマリア・ヨゼエファは、戸口のすぐそばの椅子に、両手を膝の上に重ねたまま坐っていた。
「ハイ」とおしょうは顔を上げた。雙眼そうがん涙を含める蒼ざめた顔を月はまともに照らす。
恋を恋する人 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)