“山顛”の読み方と例文
読み方割合
さんてん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
頂上を踏んだと思う途端に、彼は意志のつるもぷつんと切れたように倒れてしまったのだ。山顛さんてんの風はたえまもなく彼の背へ小石を浴びせた。
宮本武蔵:04 火の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
白木は、ステッキの先をあげ、はるかの山顛さんてんにどっしりと腰をおちつけているゼルシー城塞じょうさいゆびさした。
暗号音盤事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
アラビヤの沙漠をわたる熱風を満面に浴びて遠くシナイの山顛さんてんを眺め、火のような阿弗利加アフリカの、空にはアクラブ Akrab, 10000ft. の英姿を仰いで