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山顛
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さんてん
ふりがな文庫
“
山顛
(
さんてん
)” の例文
頂上を踏んだと思う途端に、彼は意志の
弦
(
つる
)
もぷつんと切れたように倒れてしまったのだ。
山顛
(
さんてん
)
の風はたえまもなく彼の背へ小石を浴びせた。
宮本武蔵:04 火の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
白木は、ステッキの先をあげ、はるかの
山顛
(
さんてん
)
にどっしりと腰をおちつけているゼルシー
城塞
(
じょうさい
)
を
指
(
ゆびさ
)
した。
暗号音盤事件
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
アラビヤの沙漠をわたる熱風を満面に浴びて遠くシナイの
山顛
(
さんてん
)
を眺め、火のような
阿弗利加
(
アフリカ
)
の、空にはアクラブ Akrab, 10000ft. の英姿を仰いで
続スウィス日記(千九百二十三年稿)
(新字新仮名)
/
辻村伊助
(著)
足裏を破り
脛
(
すね
)
を傷つけ、
危巌
(
きがん
)
を攀じ
桟道
(
さんどう
)
を渡って、一月の後に彼はようやく目指す
山顛
(
さんてん
)
に
辿
(
たど
)
りつく。
名人伝
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
富士
山顛
(
さんてん
)
自焼。
神州纐纈城
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
▼ もっと見る
愛宕山
(
あたごやま
)
の
山顛
(
さんてん
)
には、闇がいよいよ濃くなって来た。月のない空には、三つ四つの星が、高い夜の空に、ドンヨリした
光輝
(
こうき
)
を放っていた。やや冷え冷えとする、風のない夜だった。
空襲葬送曲
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
山
常用漢字
小1
部首:⼭
3画
顛
漢検準1級
部首:⾴
19画
“山”で始まる語句
山
山家
山路
山羊
山茶花
山間
山中
山谷
山毛欅
山車