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危
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あやふ
ふりがな文庫
“
危
(
あやふ
)” の例文
未
(
いま
)
だ
必
(
かなら
)
ずしも
(六四)
其身
(
そのみ
)
之
(
これ
)
を
泄
(
もら
)
さざるも、
而
(
しか
)
も((説者ノ))
語
(
ご
)
((適〻))
其
(
そ
)
の
匿
(
かく
)
す
所
(
ところ
)
の
事
(
こと
)
に
及
(
およ
)
ばんに、
是
(
かく
)
の
如
(
ごと
)
き
者
(
もの
)
は
身
(
み
)
危
(
あやふ
)
し。
国訳史記列伝:03 老荘申韓列伝第三
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
殆
(
ほとん
)
ど
危
(
あやふ
)
かつたその時、私達は自ら
救
(
すく
)
ふために、十
分
(
ぶん
)
にその
力
(
ちから
)
に
疑
(
うたが
)
ひを
殘
(
のこ
)
しながらも、愛とその結婚に
隱
(
かく
)
れ
家
(
が
)
を求めようとしました。
冬を迎へようとして
(旧字旧仮名)
/
水野仙子
(著)
言下
(
ごんか
)
に
勿焉
(
こつえん
)
と消えし
刃
(
やいば
)
の光は、早くも宮が
乱鬢
(
らんびん
)
を
掠
(
かす
)
めて
顕
(
あらは
)
れぬ。
啊呀
(
あなや
)
と貫一の
号
(
さけ
)
ぶ時、
妙
(
いし
)
くも彼は
跂起
(
はねお
)
きざまに突来る
鋩
(
きつさき
)
を
危
(
あやふ
)
く
外
(
はづ
)
して
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
その始末をば媼深く祕めかくす樣なれど、姫の命も
危
(
あやふ
)
かるべき程の事なりきとぞ。姫は彼公子に
索
(
たづ
)
ね出されじとて、再び羅馬に逃れ來たり。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
それに
私
(
わたくし
)
が
危
(
あやふ
)
ければ、
此
(
こ
)
の
弟
(
おとうと
)
が
助
(
たす
)
けてくれます、
私
(
わたくし
)
もまた
弟
(
おとうと
)
一人
(
ひとり
)
は
殺
(
ころ
)
しません。
其
(
それ
)
で
二人
(
ふたり
)
とも
大丈夫
(
だいぢやうぶ
)
と
思
(
おも
)
ひますから。
少
(
すこ
)
しも
恐
(
こは
)
くはござらぬ。
旅僧
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
で、その子は生れたその日に、『
慈善
(
おかみ
)
』の冷たい膝に——今夜、僕が
危
(
あやふ
)
く埋められかけた雪だまりのやうに冷たい膝に、抱きとられたのです。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
茶に
染返
(
そめかへ
)
したる
布子
(
ぬのこ
)
なり是は
取置
(
とりおけ
)
と申付られ
頓
(
やが
)
て火も
鎭
(
しづま
)
りしかば皆々火事場を
引
(
ひか
)
れけり扨又喜八は
危
(
あやふ
)
くも袖を切て其の場を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
と詠みしも今の
棧橋
(
かけはし
)
の所にては有まじ四五丁
上
(
のぼ
)
りかけて谷に寄たる
方
(
かた
)
に土地の者の行く近道あり折々此の近道あれど草深く道の跡も
定
(
さだか
)
ならで
危
(
あやふ
)
ければ是を
木曽道中記
(旧字旧仮名)
/
饗庭篁村
(著)
「早い話が、
何家
(
どこ
)
の大事な
公達
(
きんだち
)
だツて、要するに、親の淫行の收穫よ。ふゝゝゝ」と
危
(
あやふ
)
く快げに笑出さうとして
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
〔譯〕已むことを得ざるの
勢
(
いきほひ
)
に
動
(
うご
)
けば、則ち動いて
括
(
くわつ
)
せず。
枉
(
ま
)
ぐ可らざるの
途
(
みち
)
を
履
(
ふ
)
めば、則ち履んで
危
(
あやふ
)
からず。
南洲手抄言志録:03 南洲手抄言志録
(旧字旧仮名)
/
秋月種樹
、
佐藤一斎
(著)
さゝ、
速
(
はや
)
う
去
(
い
)
なしゃれ。
生存
(
いきながら
)
へて、
後日
(
ごじつ
)
、
自分
(
じぶん
)
は、
狂人
(
きちがひ
)
の
仁情
(
なさけ
)
で、
危
(
あやふ
)
い
所
(
ところ
)
を
助
(
たす
)
かったとお
言
(
い
)
ひなされ。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
着流
(
きなが
)
し
散髪
(
ざんぱつ
)
の男がいかにも思ひやつれた
風
(
ふう
)
で
足許
(
あしもと
)
危
(
あやふ
)
く
歩
(
あゆ
)
み出る。女と
摺
(
す
)
れちがひに顔を
見合
(
みあは
)
して
すみだ川
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
危
(
あやふ
)
く引つくり返りさうになつて、後ろに眼を光らせてゐる、ガラツ八に押し戻されたほどです。
銭形平次捕物控:073 黒い巾着
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
危
(
あやふ
)
かつた。危かつた。——婆やの手伝などをしてゐる
面窶
(
おもやつ
)
れした顔を今更見てゐると、娘がまだ/\
飼兎
(
かひうさぎ
)
か何かとさう違ひのないほど、無力無抵抗なことを
沁々
(
しみ/″\
)
と感じるのだ。
愚かな父
(新字旧仮名)
/
犬養健
(著)
丑松は其葉蔭を選んで、時々
私語
(
さゝや
)
くやうに枝を渡る微風の音にも胸を踊らせ乍ら、
懐中
(
ふところ
)
から例の新聞を取出して
展
(
ひろ
)
げて見ると——蓮太郎の容体は余程
危
(
あやふ
)
いやうに書いてあつた。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
こんな薄氷を渡るやうな
危
(
あやふ
)
い心で(実際今度発見されたら……あゝ考へても怖ろしい)
青白き公園
(新字旧仮名)
/
牧野信一
(著)
たゞ見るさへ
危
(
あやふ
)
ければ、
芭蕉
(
ばせう
)
が蝶も
居直
(
ゐなほ
)
る笠の上といひし
木曾
(
きそ
)
の
桟
(
かけはし
)
にもをさ/\
劣
(
おとら
)
ず。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
象だの、荷車だのといふものは、よくお役人の
手技
(
てぬか
)
りの穴へ脚を突込むもので、その頃常磐橋にも橋板のひどく損じた所があつた。象は
危
(
あやふ
)
くそこへ片足を踏込んで、横つ倒しに倒れた。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
愚
(
ぐ
)
な
話
(
はな
)
しではあるが
一月
(
ひとつき
)
のうちに
生命
(
せいめい
)
が
危
(
あやふ
)
いとか
言
(
い
)
つたさうな、
聞
(
き
)
いて
見
(
み
)
ると
餘
(
あま
)
り
快
(
こゝろよ
)
くもないに
當人
(
たうにん
)
も
頻
(
しき
)
りと
嫌
(
いや
)
がる
樣子
(
やうす
)
なり、ま、
引移
(
ひきうつ
)
りをするが
宜
(
よ
)
からうとて
此處
(
こゝ
)
を
搜
(
さが
)
させては
來
(
き
)
たが
うつせみ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
愛嬌
(
あいきやう
)
もありなか/\
大腹
(
おほつぱら
)
な
仁
(
ひと
)
です、
布袋和尚
(
ほていをしやう
)
に
縁
(
えん
)
があるのは
住居
(
すまゐ
)
が
悉皆
(
みな
)
寺
(
てら
)
です、
殊
(
こと
)
に
彼程
(
あれほど
)
に
成
(
な
)
るまでには、
跣足
(
はだし
)
で流れ川を
渡
(
わた
)
る
様
(
やう
)
な
危
(
あやふ
)
い事も
度々
(
たび/\
)
有
(
あ
)
ツたとさ、遊ぶ時には
大袋
(
おほぶくろ
)
を
広
(
ひろ
)
げる事もあり
七福神詣
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
まことに
傍観
(
わきめ
)
は心細げなれど、海浅くして沙平らかなるところの事とて、まことは
危
(
あやふ
)
げ更に無く、海原に我たゞ一人立ちたる心地よさ、
天
(
そら
)
よりおろす風に塵無く、眼に入るものに厭ふべきも無し。
鼠頭魚釣り
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
破れた雨戸から雨が
礫
(
つぶて
)
のやうに降込んで来た。従つて何処も
濡
(
ぬ
)
れてゐないところはなかつた。廊下に出ようとすると、風が凄じく吹いて来て、手に持つた蝋燭は
危
(
あやふ
)
くそのために消されようとした。
ある僧の奇蹟
(新字旧仮名)
/
田山花袋
(著)
見れば
朧
(
おぼろ
)
に
危
(
あやふ
)
げに、
眠
(
ねぶ
)
れる
獸
(
けもの
)
有明集
(旧字旧仮名)
/
蒲原有明
(著)
ジウスの
代
(
よ
)
さへ
危
(
あやふ
)
きを
牧羊神
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
替て責られし故今は一
命
(
めい
)
も
危
(
あやふ
)
きとの事を妻のお節は
聞
(
きゝ
)
及び有るにもあられぬ思ひなれば村役人
倶々
(
とも/″\
)
お慈悲願ひに出けれども其
度々
(
たび/\
)
役場にて
叱
(
しか
)
りを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
何
(
なに
)
、
遠慮
(
ゑんりよ
)
をしねえで
浴
(
あ
)
びるほどやんなせえ、
生命
(
いのち
)
が
危
(
あやふ
)
くなりや、
薬
(
くすり
)
を
遣
(
や
)
らあ、
其為
(
そのため
)
に
私
(
わし
)
がついてるんだぜ、
喃
(
なあ
)
姉
(
ねえ
)
さん。
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
(七一)
之
(
これ
)
に
彊
(
し
)
ふるに
其
(
そ
)
の
必
(
かなら
)
ず
爲
(
な
)
さざる
所
(
ところ
)
を
以
(
もつ
)
てし、
之
(
これ
)
を
止
(
とど
)
むるに
其
(
そ
)
の
已
(
や
)
む
能
(
あた
)
はざる
所
(
ところ
)
を
以
(
もつ
)
てする
者
(
もの
)
は
身
(
み
)
危
(
あやふ
)
し。
国訳史記列伝:03 老荘申韓列伝第三
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
彼の存在といふ陽の光からまつたく追放しないと彼が思つてゐるのではないかと
危
(
あやふ
)
く希望を持ちさうになつた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
過
(
あやま
)
ちて野中の
古井
(
ふるゐ
)
に落ちたる人の、沈みも果てず、
上
(
あが
)
りも
得為
(
えせ
)
ず、命の綱と
危
(
あやふ
)
くも
取縋
(
とりすが
)
りたる草の根を、
鼠
(
ねずみ
)
の
来
(
きた
)
りて
噛
(
か
)
むに
遭
(
あ
)
ふと云へる
比喩
(
たとへ
)
に
最能
(
いとよ
)
く似たり。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
自體人間の生存税は
滅切
(
めつきり
)
高價
(
かうか
)
になツて來た、
殊
(
こと
)
に
吾々
(
われ/\
)
藝術家は
激戰
(
げきせん
)
の
最
(
さい
)
中で
平和演説
(
へいわえんぜつ
)
を
行
(
や
)
ツてゐるやうなもんだから、
存立
(
そんりつ
)
が
危
(
あやふ
)
い!………これからは誰が俺の
腑
(
ふ
)
を
充
(
みた
)
して呉れるんだ。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
岸
(
きし
)
にたちてこれをみれば、かの
梯
(
はしご
)
を
石壇
(
いしだん
)
のごとくふみくだり、橋をゆく事平地のごとく、その
半
(
なかば
)
にいたれば橋
揺々
(
えう/\
)
として
危
(
あやふ
)
き事いはんかたなく、見るにさへ身の毛いよだつばかり也。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
帰りに乗つた
駿河丸
(
するがまる
)
は敵艦に追掛けられたといふ船だ。
危
(
あやふ
)
いところを
脱
(
のが
)
れたことを同じ船の上で
笑話
(
わらひばなし
)
のやうにするのを聞いて来て、私は小諸の家の方へ引返してから其話をお島にして聞かせた。
突貫
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
私
(
わたし
)
もお
跡
(
あと
)
から
參
(
まゐ
)
りまするとて
日
(
ひ
)
のうちには
看護
(
まもり
)
の
隙
(
ひま
)
をうかゞひて
驅
(
か
)
け
出
(
いだ
)
すこと
二度
(
にど
)
三度
(
さんど
)
もあり、
井戸
(
ゐど
)
には
蓋
(
ふた
)
を
置
(
お
)
き、きれ
物
(
もの
)
とては
鋏
(
はさみ
)
一挺
(
いつちやう
)
目
(
め
)
にかゝらぬやうとの
心配
(
こゝろくば
)
りも、
危
(
あやふ
)
きは
病
(
やま
)
ひのさする
業
(
わざ
)
かも
うつせみ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
島田
(
しまだ
)
に
結
(
ゆ
)
つて弱々しく
両肩
(
りやうかた
)
の
撫
(
な
)
で
下
(
さが
)
つた
小作
(
こづく
)
りの
姿
(
すがた
)
と、
口尻
(
くちじり
)
のしまつた
円顔
(
まるがほ
)
、十六七の同じやうな
年頃
(
としごろ
)
とが、
長吉
(
ちやうきち
)
をして
其
(
そ
)
の
瞬間
(
しゆんかん
)
危
(
あやふ
)
くベンチから飛び立たせやうとした
程
(
ほど
)
お
糸
(
いと
)
のことを連想せしめた。
すみだ川
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
限
(
かぎり
)
なき
危
(
あやふ
)
さの
中
(
うち
)
に、
二人
(
ふたり
)
は
限
(
かぎり
)
なく
嬉
(
うれ
)
しく
逢
(
あ
)
へり。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
み国はし今
危
(
あやふ
)
きに立ち
夢は呼び交す:――黙子覚書――
(新字新仮名)
/
蒲原有明
(著)
見込れ甚だ
危
(
あやふ
)
く心得只今言上せし通り其
志
(
こゝろ
)
ざしも知りしゆゑ
櫛
(
くし
)
と取替に金子を預け其夜の
盜難
(
たうなん
)
を
遁
(
のが
)
れたる儀に御座りますと云立ければ大岡殿大聲を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
宮は
婢
(
をんな
)
に
燈
(
ともし
)
を
把
(
と
)
らせ、自らは貫一の手を牽かんとせしに、彼は
踉
(
よろめ
)
きつつ肩に
縋
(
すが
)
りて
遂
(
つひ
)
に放さざりければ、宮はその身一つさへ
危
(
あやふ
)
きに、やうやう
扶
(
たす
)
けて書斎に
入
(
い
)
りぬ。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
貴人
(
きじん
)
(六五)
過端
(
くわたん
)
有
(
あ
)
り、
而
(
しかう
)
して
説者
(
ぜいしや
)
、
明
(
あきら
)
かに
善議
(
ぜんぎ
)
を
言
(
い
)
ひ
以
(
もつ
)
て
其惡
(
そのあく
)
を
推
(
お
)
せば
則
(
すなは
)
ち
身
(
み
)
危
(
あやふ
)
し。
国訳史記列伝:03 老荘申韓列伝第三
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
若
(
もし
)
一あしを
過
(
あやま
)
つ時は
身
(
み
)
を
粉
(
こ
)
に
砕
(
くだ
)
きて
滝
(
たき
)
におちいるめり、その
危
(
あやふ
)
き事いはん方なし。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
列座
(
れつざ
)
の
方々
(
かた/″\
)
、いづれも
豫
(
かね
)
て
御存
(
ごぞん
)
じの
如
(
ごと
)
く、
某
(
それがし
)
勝手
(
かつて
)
不如意
(
ふによい
)
にて、
既
(
すで
)
に
先年
(
せんねん
)
公義
(
こうぎ
)
より
多分
(
たぶん
)
の
拜借
(
はいしやく
)
いたしたれど、なか/\
其
(
それ
)
にて
取續
(
とりつゞ
)
かず、
此際
(
このさい
)
家政
(
かせい
)
を
改革
(
かいかく
)
して
勝手
(
かつて
)
を
整
(
とゝの
)
へ
申
(
まを
)
さでは、
一家
(
いつか
)
も
終
(
つひ
)
に
危
(
あやふ
)
く
候
(
さふらふ
)
。
十万石
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
私もお跡から参りまするとて日のうちには
看護
(
まもり
)
の暇をうかがひて駆け
出
(
いだ
)
すこと二度三度もあり、井戸には
蓋
(
ふた
)
を置き、きれ物とては
鋏刀
(
はさみ
)
一
挺
(
ちやう
)
目にかからぬやうとの心配りも、
危
(
あやふ
)
きは病ひのさする業かも
うつせみ
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
死
(
し
)
の
影
(
かげ
)
の
附纒
(
つきまと
)
ふ
危
(
あやふ
)
き
戀
(
こひ
)
の
履歴
(
りれき
)
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
袂
(
たもと
)
を、はつと
亂
(
みだ
)
すと、お
納戸
(
なんど
)
の
其
(
そ
)
の
扱帶
(
しごき
)
で
留
(
と
)
めた、
前褄
(
まへづま
)
を
絞
(
しぼ
)
るばかり、
淺葱縮緬
(
あさぎちりめん
)
の
蹴出
(
けだし
)
が
搦
(
から
)
んで、
踏出
(
ふみだ
)
す
白脛
(
しらはぎ
)
を、
草
(
くさ
)
の
葉
(
は
)
の
尖
(
さき
)
で
危
(
あやふ
)
く
留
(
と
)
めて……と、
吹倒
(
ふきたふ
)
されさうに
撓々
(
たわ/\
)
と
成
(
な
)
つて、
胸
(
むね
)
を
反
(
そ
)
らしながら
浅茅生
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
“危”の意味
《名詞》
(キ)危ないこと。
(出典:Wiktionary)
危
常用漢字
小6
部首:⼙
6画
“危”を含む語句
危険
危殆
危險
危急
危篤
危懼
危難
危惧
危機
危気
危坐
危急存亡
安危
危害
危機一髪
危巌
御危篤
危地
草茅危言
危険々々
...